らく‐がき【落書・楽書】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「らくしょ(落書)」から ) 門・壁・塀など、書くべきではないところに文字や絵のいたずら書きをすること。また、その書いたもの。[初…
いや‐がき【彌書】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 同じことを二度書くこと。先に書いてあることを、重ねて書くこと。[初出の実例]「いやがきにはあらず此語の末に尚語がありつべしいぞ」(…
つま‐がき【端書・妻書】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸時代、両替屋の間で行なわれた振出手形に書き込んだ渡し先の宛て名書き。
まぜ‐がき【交ぜ書き/混ぜ書き】
- デジタル大辞泉
- [名](スル)もともとは漢字で書いていた熟語の一部を仮名で書くこと。「憂鬱」を「憂うつ」、「混沌」を「混とん」と書く類。[補説]昭和21年(1946…
と‐がき【ト書(き)】
- デジタル大辞泉
- 脚本で、登場人物の出入り・動き、場面の状況や照明・音楽・効果などの指定をせりふの間に書き入れたもの。歌舞伎脚本で、「ト思入れあって…」などと…
ひかえ‐がき〔ひかへ‐〕【控(え)書(き)】
- デジタル大辞泉
- 「控え2」に同じ。
むだ‐がき【無駄書(き)/▽徒書(き)】
- デジタル大辞泉
- 役にも立たない字や絵を慰みに書くこと。また、その書いたもの。いたずら書き。
書上 (かきあげ)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 特定の事項を調査して,下位から上位の者・機関に上申すること,あるいはその文書。江戸時代に多く使われた用語であるが,とりわけ町方や村方から領…
植崎九八郎 うえざきくはちろう
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 生没年不詳。江戸後期の下級幕臣。寛政改革を主導した老中首座松平定信には、武士から農民まで社会各層から上書(じょうしょ)が提出された。なかでも…
植崎九八郎上書 うえざきくはちろうじょうしょ
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 寛政(かんせい)の改革(1787~93)の際、幕府小普請組(こぶしんぐみ)の植崎九八郎政由(まさより)が書いた江戸幕政についての意見書。1787年(天明7)…
植崎九八郎
- 朝日日本歴史人物事典
- 生年:生没年不詳 江戸後期の下級幕臣。寛政改革を遂行した老中松平定信は,武士から農民まで各層から提出された上書を,その政策に取り入れた。なかで…
かき‐つけ【書(き)付(け)】
- デジタル大辞泉
- 1 心覚え・記録などのために書きしるしたもの。2 金銭の貸借などを証明する書類。勘定書。証文。「書き付けが証拠になる」3 江戸時代、将軍・老中…
とめ‐がき【留書】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 書き留めておくこと。また、その文書。[初出の実例]「年預へ書遣留書」(出典:高野山文書‐明暦四年(1658)二月七日・谷上院中訴状事書…
おい‐がき(おひ‥)【追書】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 手紙などの本文の後に付け加えて書くこと。また、その文。おって書き。追伸。[初出の実例]「貧乏はしても未だ未だ元気な積に候と、小さく…
かき‐こみ【書込】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 文字や文などを書き込むこと。また、その文字や文。かき入れ。〔和漢雅俗いろは辞典(1888‐89)〕② コンピュータで記憶装置にデータを移…
かき‐とめ【書留】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 記録して後に残すこと。また、その文書。[初出の実例]「第一、書留、此等之趣宜レ預二御披露一候。此外有二軽重一」(出典:和簡礼経(15…
かき‐わけ【書分】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 区別して書くこと。[初出の実例]「ひらりしゃらりのかすり墨生娘(きむすめ)遊女手かけ者。後家尼人の女房まで段々のかき分は、わたしが…
かき‐わり【書割】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 演劇で、大道具の一つ。木枠に紙や布を張りつけ、風景や建造物を描いて舞台背景としたもの。壁、柱など一定の法式で書き割るところから、…
いたずら‐がき(いたづら‥)【徒書・悪戯書】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 書くべきでない所に無用の文字や絵などを書くこと。また、その書かれたもの。むだがき。らくがき。[初出の実例]「相替らずいたづら書の空…
かき‐いれ【書入】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 書き入れること。書き加えること。また、その文字など。記入。かきこみ。[初出の実例]「墨けしあるひは書入等のおほく侍るは、草稿の書…
かき‐とめ【書止】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 書状など文書の末尾に書く文言。書止め文言。書状では「恐々謹言・謹言」、綸旨では「悉之」、御教書(みきょうじょ)などでは「仍執達如件…
かき‐とり【書取】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 文字、音声などによる文章、言語などを書きうつすこと。また、その文書。[初出の実例]「会社を結候趣意規則等、書取を以て双方より政府…
いんさつ【印刷】
- プログレッシブ和英中辞典(第4版)
- printing;〔植字・組版も含めた〕typography;〔印刷されたもの〕print印刷する print; put into print印刷の誤りa printer's [typographical] erro…
くち‐がき【口書】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 江戸時代の訴訟文書の一種。出入筋(民事訴訟)では、原告、被告双方の申分を、吟味筋(刑事訴訟)では、被疑者、関係者を訊問して得ら…
ぬき‐がき【抜書】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① ( ━する ) 必要な部分を抜き出して書くこと。また、その書いたもの。書き抜き。[初出の実例]「抜書、一ケ条分 已上」(出典:能序破急事…
よみ‐かき【読書】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 文字や文章を読むことと書くこと。〔文明本節用集(室町中)〕[初出の実例]「一生よみかきの望みもなく、ただ富貴して世を送る人あり」(…
よせ‐がき【寄書】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 一枚の紙、また、冊子などに多くの人が和歌や短文などを書くこと。また、その書いたもの。[初出の実例]「むろまちとのの御はうらくのよせ…
すて‐がき【捨書】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 無造作に書くこと。筆にまかせて書くこと。また、その書いたもの。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
かき‐たて【書立】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① ( 「たて」は特にある動作をすることの意 )(イ) 特にある部分をとり出して書くこと。強調して、また目だつように書くこと。また、そのも…
ちらし‐がき【散書】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 色紙・短冊・艷書などに、和歌や文の一、二句ずつを、行の頭をそろえず、また、濃く淡く、太く細くなどさまざまに、また、とびとびに散…
【上表】じようひよう
- 普及版 字通
- 上書。字通「上」の項目を見る。
つり‐がき【釣(り)書(き)/×吊り書(き)】
- デジタル大辞泉
- 1 縁談にあたり、双方で取り交わす身上書しんじょうしょ。つりしょ。2 系図。つりぶみ。「代々楠が―、家に伝へし武道具の目録持参して」〈浮・新可…
【供報】きようほう
- 普及版 字通
- 口上書。字通「供」の項目を見る。
らく‐がき【落書(き)/楽書(き)】
- デジタル大辞泉
- [名](スル)《「らくしょ(落書)」から》書くべきでないところに文字や絵などをいたずら書きすること。また、その書いたもの。「塀に―する」
かき‐おき【書置】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 知らせる相手がいないため、用件を書き残しておくこと。また、その文書。置き手紙。[初出の実例]「書置と守袋を大橋前へ放り」(出典:歌…
かき‐そえ(‥そへ)【書添】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 書き加えること。また、その言葉。[初出の実例]「御しゃうにんも、むなふたに、かきそへこそはなされける」(出典:説経節・をくり(御物…
かき‐ぞめ【書初】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 新年に初めて毛筆で文字を書く正月の行事。昔から、一月二日(江戸時代、寺子屋などでは五日)に恵方(えほう)に向かってめでたい意味の詩…
かき‐つけ【書付】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 文字などを書きしるすこと。また、その書きしるした文字や文書。[初出の実例]「花籠や、折櫃物など、殿上人などにの給はせたれば、皆か…
べた‐がき【べた書】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 べた一面に書くこと。全面にぎっしりと書きつけること。また、その書いたもの。[初出の実例]「馬肉なべとべた書(ガキ)になぐり附けた障子…
お‐ふれがき【御触書】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 ) 江戸時代、幕府、藩主などから一般の人々に公布した文書。[ 2 ] 「御触書集成」の正式名称。
こと‐がき【事書(き)】
- デジタル大辞泉
- 1 文書で「一、…の事」という書式で書くこと。また、その書式で書いたもの。箇条書き。2 古文書学の用語。公文書の本文の前にあって、「…事」と主…
かき‐あわせ(‥あはせ)【書合】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 互いに文字を書き合うこと。[初出の実例]「久しい馴染で床のこんたんにも何かがわかって書合(カキアハセ)をしようといふものだから」(出…
かき‐おとし【書落】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 不注意などで書くべきことを抜かすこと。また、その箇所。[初出の実例]「なかったのは実際になかったのではなく、書記の書き落しだが」(…
かき‐おろし【書下】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 新しく書くこと。また、新しく書いた作品。既に雑誌、新聞などに掲載した作品の再録に対して、初めから単行本として発表した論文、小説の…
おさえ‐がき(おさへ‥)【押書】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 中世の契約証書の一種。土地売買、請負などの契約締結にさいし、後日の違乱による訴訟沙汰にそなえ、種々の約束文言を記しておいた証文…
きき‐がき【聞書】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 人の話を聞きながらその内容を書きとめておくこと。また、そうして書いたもの。[初出の実例]「位のぼらば自然に悟るべき事とうけ給はれ…
ふれ‐がき【触書】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 1 ] 〘 名詞 〙① ふれ知らせる文書。特に江戸時代、幕府や藩主などから一般の人々に公布した文書。特定の役人、または関係官庁などにのみ通達され…
かき‐ぬき【書抜】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 文章の一部分や要点などを、別に写しとること。また、その写しとったもの。ぬきがき。抜粋。[初出の実例]「集などにも、かきぬきにもい…
わり‐がき【割書】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 本文の間に、二行に小さく注を書きいれること。また、その注。割注。〔和英語林集成(初版)(1867)〕② 書名、歌舞伎狂言、浄瑠璃の名…
つま‐がき【妻書き/▽端書き】
- デジタル大辞泉
- 江戸時代、両替屋仲間で、振り出した手形に記入した渡し先の宛名書き。