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イギリス南部とフランス北部を隔てる東西200キロメートルの浅い海峡で、フランスではラ・マンシュLa Mancheとよばれる。もっとも幅の狭い所は東口のドーバー海峡で、34キロメートルにすぎない。平均深度55メートル、最深部はチャネル諸島北方の172メートルである。最終氷期後の海進によってこの海峡が生じ、イギリスは大陸から分離した。冷・温両水域の境界にあたるので、両水域の漁獲(タラ、ヒラメ、サバ、イワシ、カキなど)があるが、ニシン漁は衰退した。沿岸には、プリマス、ダートマス(イギリス側)や、ル・アーブル、サン・マロ(フランス側)など、多くの漁港がある。イギリスのワイト島やチャネル諸島(1066年よりイギリス領)は、イギリスでもっとも温暖な観光地である。
海峡周辺は世界でもっとも潮差の大きい海域で、フランスのランス川河口入り江には1966年に完成した世界最初の潮汐発電所がある。また、19世紀初めから、ドーバー海峡を横断する海底トンネルの計画があったが構想や簡単な調査にとどまっていた。その後、イギリス、フランス両国が共同で調査、提案を繰り返し、1981年9月の両国首脳会談で改めて計画の推進が合意され、1987年着工、1994年英仏海峡トンネルとして開業された。
[小池一之]
イギリス南岸とフランス北岸との間の海峡。ザ・チャンネルThe Channelとも呼ぶ。幅が西の大西洋側で約180km,東のドーバー海峡側で約34kmと徐々に狭くなるため,フランスではラ・マンシュla Manche(袖の意)という。古代には〈ブリタニアの海Oceanus Britannicus〉と呼ばれた。第三紀からの向斜運動で形成されたが,大陸棚にあるため,最深部172m,平均水深54mの浅海である。大西洋と北海の接点に位置し,寒・暖両海流域の魚種は豊富だが,伝統的なニシン漁は衰退している。沿岸の溺れ谷には良港が多く,漁港のサン・マロ,軍港のポーツマス,プリマス,貿易港のサウサンプトン,ル・アーブルなどが知られる。また気候が温和なため,チャンネル諸島,ブルターニュ半島,ブライトンなどの保養地が立地。大陸とイギリスとの間のルートとして歴史的に重要であり,ノルマンの征服やイギリス海軍と無敵艦隊の海戦,ノルマンディー上陸作戦の舞台となった。
執筆者:長谷川 孝治
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