カブ(蕪)(読み)カブ(英語表記)Brassica rapa var. glabra; turnip

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カブ(蕪)」の意味・わかりやすい解説

カブ(蕪)
カブ
Brassica rapa var. glabra; turnip

アブラナ科一年草または越年草。植物学上はアブラナハクサイと同一種とされる。日本には中国またはシベリアから伝来したとされる。古くから栽培されており,『日本書紀』(720)には持統天皇カブの栽培を勧めたとする記載がある。古名はスズナといい,春の七草の一つ。根生葉は長楕円形で鋸歯の大きさはさまざま。下部が細い有翼の葉柄になる。根と茎の一部が肥大し食用となる。白色のものが多いが,紅色,淡緑色,上部のみ紅色などもある。小カブ,聖護院カブ近江カブなど多くの品種がある。低温で花芽をつくり,春,高さ 1mほどの花茎に,総状の黄色い 4弁花を多数つける。

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