コンパクト
〘名〙 (compact)
① 携帯用化粧用具の一つ。ふつう鏡付きで、おしろい、
パフを入れるように作ってある。
※化粧美学(1924)〈三須裕〉「コンパクトでそこら中を押へて白くするか、紙
白粉で押へて白粉のないほどにつけるのも隠し化粧の一つでしゃう」
② (形動) 小型できちんとまとまっていて、しかも充実していること。また、そのさま。
※小住宅
厨房の研究(1939)〈
蔵田周忠〉六「『小住宅の厨房』といふ
題目は極めて適切な問題であって、コムパクトなプランを予想する
好個の題目の如く見えるのであるし」
③
数学で、
位相空間の部分集合の
性質の一つ。位相空間の部分集合が幾つかの
開集合でおおわれたとき、必ずその
うちの有限個でおおわれるならば、その部分集合はコンパクトであるという。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
コンパクト
粉おしろいを携帯に便利なよう押し固めたもの。粉おしろいのタルク,カオリンを多めにし,トラガカントゴム,CMC,グリセリンなどの粘結剤を配合する。一般に容器は薄く小型で蓋(ふた)の裏を鏡にする。普通の粉おしろいを入れることのできる容器もあり,これもコンパクトという。最近は油性おしろいを押し固めたものもあり,クリームパクト,クリームパフなどの名で市販されている。
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出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
コンパクト
compact
白粉 (おしろい) とパフを入れる携帯用の平らなケース。円形,角形などさまざまである。口紅や頬紅を詰合せたもの,精巧な装飾を施したものもある。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
コンパクト【compact】
数学用語。Sを閉区間とするとき,Sは次の各性質をもっているが,これらの性質はいずれもコンパクト性と呼ばれている。(1)開集合の族が全体としてSを覆うならば,Sはすでにそれらの開集合の中の有限個だけで覆われる(ハイネ=ボレルHeine‐Borelの定理)。(2)Sの任意の無限部分集合は少なくとも一つの集積点をSの中にもつ(ボルツァーノ=ワイヤーシュトラスBolzano‐Weierstrassの定理)。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報