精選版 日本国語大辞典「手軽」の解説
て‐がる・い【手軽】
〘形口〙 てがる・し 〘形ク〙
① 物事を行なうのに手数をかけない。
※洒落本・伊賀越増補合羽之龍(1779)向ふ島之段「爰をばざっと手軽(テカル)くして、俄をみるは土手ごんす」
② するのに手ぎわがいい。さっさとやってのける。〔日葡辞書(1603‐04)〕
③ 大した程度でない。重大でない。また、おおまかで、いいかげんである。
※人情本・明烏後正夢(1821‐24)初「我子の小次郎が首をきるといふも、あんまり手軽(テガル)い仕様じゃァござりませんか」
てがる‐さ
〘名〙
て‐がる【手軽】
① 面倒な手数をかけないさま。簡単でたやすいさま。筒易。軽便。
※浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二「『よろしい承知した』と手軽な挨拶」
② 動作が機敏なさま。すばやいさま。
て‐がろ・い【手軽】
〘形口〙 てがろ・し 〘形ク〙 =てがるい(手軽)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報