サバ(マレーシア)(読み)さば(英語表記)Sabah

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サバ(マレーシア)
さば
Sabah

マレーシア東部、ボルネオ島北東部にある州。19世紀後半、ブルネイのスルタンからイギリスに割譲され、1963年までイギリス領北ボルネオであったが、同年マレーシアに編入された。面積7万3802平方キロメートル(ラブアン島を含む)、人口244万9389(2000)。州都はコタ・キナバル(旧名ジェッセルトン)。地形は、ボルネオの脊梁(せきりょう)山脈が大半を占め、ボルネオ島最高峰のキナバル山(4094メートル)もここにある。海岸はこの山系が海に没して多くの深い湾をつくり、複雑な海岸線を形成する。気候は高温多湿で、密林が全土の80%を占める。

 住民の3分の2はマレー系で、そのなかには人口で最大のカダザン、海岸や内陸部に住むサマ(バジャウ)、ドゥスン、ムルートなどの諸民族を含む。さらに中国系住民も約22%に達している。1974年からマレー語が公用語となった。主要都市は海岸またはその近くに発達しており、コタ・キナバルをはじめサンダカン、タワオ、クダトなどがある。

 サバの資源で最大なものは森林で、木材は輸出の過半数を占め、これについでやし油、ゴム、水産物、コプラなどがある。輸入では開発に伴う機械類、建築材、食料品などが多い。コタ・キナバル―サンダカン間などに密林を開いての道路網の建設が盛んに進められている。教育でも州政府は各地に職業学校を設け、また保健上はマラリア、結核の撲滅対策に力を注ぐなど、近代化に努めている。木材の輸出やサンダカン、タワオを基地とするマグロ、カツオ漁業などで日本との関係が密接である。

[別技篤彦]

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