タービダイト(英語表記)turbidite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

タービダイト
turbidite

混濁流により深海に運ばれ堆積した陸性堆積物級化成層を示し,基底部の砂岩の底面に水流などによるソールマークを伴い,砂岩は普通グレーワッケ(→硬砂岩)であり,ときに浅海性化石と深海性化石が混合することなどを特徴とする。初めは級化層理(→層理)を主体とし,水流によってできた葉理構造をもたないと考えられたが,のちに級化層理部のほか種々の部分からなることがわかった。

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百科事典マイペディアの解説

タービダイト

混濁流によって堆積したと考えられる堆積物。下部が砂質,上部が泥質となる級化成層をなし,下底には底痕が形成されていることが多い。砂岩と泥岩の互層のように見えるが,砂質な部分と泥質な部分がセットになって単層を形成。フリッシュを特徴づける堆積物である。典型的にはブーマシーケンスと呼ばれる一連の規則的な内部堆積構造をもつ。南九州日南海岸青島の〈鬼の洗濯板〉はタービダイトの例。
→関連項目イスア岩体

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岩石学辞典の解説

タービダイト

混濁流によって運ばれ堆積してできた堆積岩単位で,礫,砂,シルト,粘土粒子で構成され,珪酸質,石灰質粘土質の組成を含んでいる.級化成層を示し,普通はこの単位は底部から頂上部に漸移し,全部または一部で,(a) 塊状の部分,(b) 下部平行葉理部,(c) リップル・マーク葉理部,(d) 上部平行葉理部,(e) 細粒泥質部,の堆積構造の順序を示している.ソール・マークは普通に見られる[Kuenen : 1957, Dzulynski & Walton : 1965].

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世界大百科事典 第2版の解説

タービダイト【turbidite】

混濁流(乱泥流ともいう)によって深海底に運ばれた陸源性の堆積物をいい,乱泥流堆積物ともいう。普通の海底堆積物は陸源砕屑物(砂,泥など)や海中の生物の遺骸が一粒また一粒と,ゆっくりとではあるが次々と長時間かけて沈積してできたものである。このようにして浅海底,特に比較的急な斜面に堆積した物質が,地震,暴風,洪水などの衝撃によって不安定となり,海水を巻き込んで海底に沿って下方に動き出す。この砂,泥と海水の混合した密度の高い流れを混濁流あるいは乱泥流という。

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世界大百科事典内のタービダイトの言及

【運搬作用】より

…この堆積物重力流のうち,混濁流とは,粘着性粒子(粘土)と非粘着性粒子(砂,礫(れき))の混合物で,粘着力が有効に働かない程度の粘土含有率を示すものである。その堆積物は基底部で粒径が大きく,上方へ向かい細粒化する級化層理を示し,タービダイトと呼ばれる。粒子流は非粘着性の砂または礫のみを含む。…

※「タービダイト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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