ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
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(徳田昌則 東北大学名誉教授 / 2007年)
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出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
チタンを主成分とする合金。チタンは高温では活性の金属であるので、温間加工、熱処理などには特別な注意が必要であるが、通常の塑性加工、機械加工は容易であり、構造材料としてしだいに利用されるようになった。チタンの耐食性はステンレス鋼よりも優れ、ごく特殊な例を除いて各種の酸やアルカリにはほとんど侵されないので、各種化学工業用耐食材料として純チタンあるいはパラジウムやタンタルを加えた耐食チタン合金が用いられている。チタンには882℃に同素変態があるので、鋼の場合と同じように、その合金は適当に熱処理することによって機械的性質を大幅に変化させることが可能である。おもな添加元素はアルミニウム、マンガン、鉄、スズ、モリブデン、バナジウムなどであり、適当な組成と熱処理の組合せによって超高張力鋼に相当する強度が得られる。チタンの比重は4.50と軽いので、チタン合金は軽量で強度の高い優れた材料であり、超音速機、ジェットエンジン、宇宙ロケット部品などに使用される。実用温度範囲は零下198℃から480℃にわたる。耐食性に優れ、さらに他の金属材料よりも弾性率を低くできることから、近年はステンレス鋼にかわるインプラント材として体内で使用されることも多い。
[及川 洪]
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
チタンを主成分とし,アルミニウム,スズ,マンガン,鉄,クロム,モリブデン,バナジウムなどを単独または複合して添加した合金.チタン合金は耐食性にすぐれていることから化学工場の装置材料として,また高温度での比強度が高いことから航空機のエンジンやまわりの機体材料などに用いられている.チタンは生体適合性が高いことから,生体材料への用途が拡大している.チタン合金はその金属組織によって合金系をα,α+βおよびβ形の三つに大別できる.それぞれの代表的なチタン合金をあげると,α形には,Ti-5質量% Al-2.5質量% Sn,α+β形には,Ti-8質量% Mn,Ti-4質量% Al-4質量% Mn,Ti-6質量% Al-4質量% V,β形には,Ti-13質量% V-11質量% Cr-3質量% Al合金がある.いずれもアルミニウムを数質量% 含有している.このアルミニウムはα相を強化することだけでなく耐酸化性を向上させ,水素脆性を押さえる役割もしている.現在もっとも強力な合金はβ形のTi-13質量% V-11質量% Cr-3質量% Al合金であり,適当な熱処理を行うことによって150 kg mm-2 の引張強さが得られる.またもっとも多く用いられているのは,焼入れ,焼戻しを行ったα + β形のTi-6質量% Al-4質量% V合金である.[別用語参照]軽合金
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…また板として製版用に,電気防食材料として鋼構造物の防食にも用いられる。チタン合金は融点が高く,耐熱性に優れ,耐食性はきわめてよく,高強度のものが得られる。高価であるが,航空機機体,ジェットエンジン,化学工業プラントなど特殊な環境下におかれる構造材として特有の用途のある重要な材料である。…
… 飛行機の速度がM2.7(マッハ2.7,音速の2.7倍)を超えるようになると,空力加熱のため機体表面温度が200℃に近くなるので,アルミニウム合金は強度が低下し使用できなくなる。このような高速機用の材料として期待されているのが,チタン合金である。チタン合金は軟鋼の2~3倍の強度をもち,強度重量比はアルミニウム合金より高く,また,疲労に強い,亀裂が延びにくい,腐食しにくいという利点をもつが,素材が高価で,成形加工がむずかしく,切削性も悪いなどのため,現在のところ一般の飛行機では,防火壁,耐熱部,フラップのレールなど,限られた個所にのみ使われている。…
※「チタン合金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
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