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ヒシ(菱) ヒシTrapa japonica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒシ(菱)
ヒシ
Trapa japonica

ヒシ科の水草でアジア東部の温帯に広く分布する。日本各地の池沼に自生する。泥中に根を張り,水深に応じてを伸ばし,上端水面に達して多数の葉をつける。茎の節ごとに羽状に裂けた細い根を出す。葉は形半分の三角形で,鋸歯があり,表面は光沢がある。葉柄は多少ふくらんで浮力をもつ。夏に,葉の間に径 1cmほどの白花をつける。花弁,萼片ともに4枚で中心に黄色の花盤がある。花後,両側にとげのある核果をつける。種子は「菱の実」と呼んで食用とする。なおヒシ科を独立させずにアカバナ科に入れることもある。

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百科事典マイペディアの解説

ヒシ(菱)【ヒシ】

ヒシ科の一年生水草。北海道〜九州,東アジアに分布。泥中に根があり,茎は長く,先端に葉が車座に集まってつく。葉柄は長く,一部が太くなって空気を入れ,浮袋の役をする。

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世界大百科事典 第2版の解説

ヒシ【ヒシ(菱) water chestnut】

池の水底から細い茎をのばし,夏に水面に葉を放射状にひろげ,水面をおおう一年生の水草(イラスト)。果実には逆歯のあるとげがあり,水底に固着して越冬する。春に,頂端部から芽を出し,泥中に根をおろし,水面に向かう茎をのばす。茎の各節には,対生し,細かく枝分れする水中根がある。葉は互生で,放射状に出る。長い葉柄があり,その中部はふくらんで浮袋となる。葉身はひし形で粗い鋸歯がある。次々と新しい葉がつくられ,枝分れもして繁茂する。

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