ヘラクレス(読み)へらくれす

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

ヘラクレス

大阪証券取引所に開設されている新興企業を主な対象にした株式市場。もともとは全米証券業協会(NASD)と大阪証券取引所が業務提携し、2000年6月からナスダックジャパンとして取引を開始した。しかし、市況低迷のため、02年8月に米国ナスダックが日本撤退を表明。その後、同年12月より、ヘラクレスに名称変更して大阪証券取引所が運営を引き継いでいる。一時は新規上場社数が落ち込んだが、近年は回復傾向にあり、新規上場社数を伸ばしている。

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デジタル大辞泉の解説

ヘラクレス(Hēraklēs)

ギリシャ神話で、最大の英雄。ゼウスアンフィトリュオンの妻アルクメネとの子。ゼウスの妻ヘラの激しい嫉妬(しっと)により、幼時から種々の迫害を受けた。ライオン・ヒドラ・怪鳥退治など、アルゴスエウリュステウスに命じられた12の難題解決は特に有名。死後、天上に迎えられて神になったという。ヘルクレス
(Hercules)大阪証券取引所(現大阪取引所)が平成14年(2002)に開設した新興企業向けの株式市場。「ニッポン・ニュー・マーケットヘラクレス」の略称。平成12年(2000)に大証とナスダックなどが提携して開設した新興企業向けの株式市場「ナスダック・ジャパン」を改称したもの。平成22年(2010)10月ジャスダックNEOと市場統合、新「ジャスダック」となった。→新興市場ジャスダック

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百科事典マイペディアの解説

ヘラクレス

ギリシア伝説最大の英雄。ラテン名ヘルクレスHercules,英語読みでハーキュリーズ,フランス語読みでエルキュール。長大な伝説が残るが,主たる事跡は以下の通り。ゼウスとアルクメネの子で,幼少から怪力ぶりを発揮,その誕生を憎んだヘラが贈った蛇を握りつぶしたという。長じてテーバイ王クレオンの娘メガラと結婚したが,ヘラによって狂気にされ,自分の子どもたちを殺す。正気に戻った彼は,デルフォイの神託によって,償いとして従弟エウリュステウスの奴隷になり,10年間仕えて12の難業を果たす。すなわち,(1)ネメアのライオン退治,(2)レルナのヒュドラ退治,(3)ケリュネイアの鹿の生捕り,(4)エリュマントスの猪退治,(5)ステュンファロスの鳥退治,(6)アウゲイアス王の厩舎掃除,(7)アマゾン女王ヒッポリュテの帯獲得,(8)ディオメデス王の人食い馬の生捕り,(9)クレタの雄牛の生捕り,(10)ゲリュオンの牛の群の生捕り,(11)ヘスペリデスの園の黄金のリンゴの持参,(12)地獄の犬ケルベロスの捕獲。以上の12の功業を成し遂げて自由の身になってからもさまざまな冒険を行うが,妻デイアネイラに毒を塗った衣を与えられて苦悶(くもん),生きながらの火葬を頼むや突如として天が裂け,ヘラクレスは昇天,ヘラと和解してその娘ヘーベーと結ばれたという。美術作品では,ライオンの毛皮をまとい,弓と棍棒を手にした有髯の壮漢として表現され,古来作例多数。美徳と悪徳の道を前にした〈岐路に立つヘラクレス〉は画題としても有名な故事である。
→関連項目アトラス(神話)アルゴナウタイ伝説デイアネイラディオメデスプロメテウスヘルクレス座

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株式公開用語辞典の解説

ヘラクレス

これからの成長性が期待できる新興企業等に新たな資金調達をすることを目的とし、大阪証券取引所で運営される市場のこと。大阪証券取引所に創設されたナスダック・ジャパンが、大阪証券取引所と米国ナスダックの業務提携の解消に伴い、平成14年12月、大阪証券取引所が独自で運営することとなった。

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外国為替用語集の解説

ヘラクレス

大阪証券取引所が2000年5月8日にナスダック・ジャパンとして開設、2002年12月16日に名称変更した株式市場。米国の店頭株式市場であるナスダックが、ソフトバンクと大阪証券取引所と業務提携し開設、6月から取引を開始したが、ナスダックは大阪証券取引所との提携を解消して撤退、名称変更した。成長性豊かな企業に資金調達の途を拓き、個人や機関投資家に対して有用な投資機会を提供することを目的とする。2008年12月現在の上場企業は169社。

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世界大百科事典 第2版の解説

ヘラクレス【Hēraklēs】

ギリシア伝説における最大の英雄。その名は〈ヘラ女神の栄光〉の意。ラテン名ヘルクレスHercules。そこから英語ではハーキュリーズ,フランス語ではエルキュールという。 ゼウスがアンフィトリュオンAmphitryōnの妻アルクメネAlkmēnē(二人とも英雄ペルセウスの孫)に生ませた子で,彼がテーバイの地で生まれようとした日,ゼウスは妃ヘラに,今日生まれるペルセウスの後裔はアルゴスの支配者となろうと語った。

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大辞林 第三版の解説

ヘラクレス【Hēraklēs】

ギリシャ神話中最大の英雄。ゼウスとアルクメネとの子。ミュケナイ王エウリュステウスによってその遂行を命ぜられた、ネメアのライオン退治、レルネー湖のヒュドラ退治、黄金の林檎りんごの獲得、冥界の番犬ケルベロスの捕獲などの一二の難業をはじめ数多くの武勇伝をもつ。妻の嫉妬からオイテ山上で自らを火葬にふした。ハーキュリーズ。ヘルクレス。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヘラクレス
Hēraklēs

ギリシア神話の英雄。ゼウスがアルクメネと,彼女の夫アンフィトリュオンの留守中にその姿をかりて交わってもうけた子。ゼウスからミケーネの王位につく運命を与えられるはずであったが,ヘラに妨害され,彼に代ってその運命を得たエウリュステウスに家臣として仕えなければならなくされた。そのうえヘラは,赤子のヘラクレスの揺り籠に2匹のへびを送って彼を亡き者にしようとしたが,ヘラクレスは平然とそれを両手でつかみ,絞め殺したという。まず生れ故郷のテーベで数々の手柄を立て,クレオン王の娘メガラを妻に与えられたが,ヘラに送られた狂気に取りつかれて,彼女の産んだ子供たちを皆殺しにしてしまい,その罪を清めるため,エウリュステウスの命じる 12の難業を果さなければならないことになった。ネメアのライオン退治,レルネの沼の水へびヒュドラ退治など,12の功業を終えたあとテーベに帰り,メガラを自分の忠実な従者である甥のイオラオスと結婚させ,自分はエウリュトス王の娘イオレを妻にしようとしたが拒否され,このことが原因でイオレの兄弟イフィトスを殺害し,その罪を償うため,自分をリュディアの女王オムファレに奴隷として売った。なお多くの冒険を重ねた末カリュドンに行き,オイネウス王の娘デイアネイラに求婚していた河神アケロオスと戦って勝ち,デイアネイラと結婚したが,その後エウリュトスを攻め滅ぼし,捕虜にしたイオレを寵愛するようになった。このことを知ったデイアネイラは,かつて彼女を犯そうとしてヘラクレスに射殺されたケンタウロスのネッソスから愛を取戻す秘薬としてもらった血を肌着に塗りつけてヘラクレスのところに送った。ところがこの血は実は猛毒だったため,肌着を身に着けたヘラクレスは猛烈に苦しみ,オイテ山の頂上に薪の山を築き,その上で焼死をとげた。しかしこの火で焼かれたのは,ただ彼が母から受継いだ可死の部分で,ゼウスに由来する彼の神性は解放されて天にのぼり,生前彼を苦しめ続けたヘラとも和解して,その娘ヘベを妻に与えられ,オリュンポスの神々の仲間入りをしたといわれる。

ヘラクレス
Hēraklēs

ギリシアのエウリピデスの悲劇。前 418年頃の作品。ヘラクレスが 12の難業の最後に地獄の犬ケルベロスを捕えて連れてくるために冥府に下った留守の間に,父アンフィトリュオンと妻メガラと3人の子供たちがテーベで,メガラの父クレオン王を殺して王位についたリュコスによって殺されそうになり,ゼウスの祭壇にすがりつく。そこへ帰ったヘラクレスはリュコスを殺して家族を助けるが,ヘラ女神の送った狂気にとりつかれて,自分の妻子をもあやまって殺してしまう。やがて正気に返った彼は絶望のあまり自殺をはかるが,親友テセウスに慰められて思いとどまり,アテネへ行って清めを受けるという筋。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ヘラクレス

(Hēraklēs) ギリシア神話の英雄、剛力無双の勇士。ゼウスと人妻アルクメネとの子。ゼウスの妻ヘラのねたみをうけて、幼時から種々の迫害を受けたが、長じてアルゴス王エウリュステウスに仕え、一二の難事をなしとげた。英語名ハーキュリーズ。

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世界大百科事典内のヘラクレスの言及

【アマゾン】より

…また種族保持のために,毎年,時を定めて他国の男と交わって子種を得たが,生まれた子どもは女児のみ育て,男児は殺すか不具にするか,あるいは父親のもとへやったと伝えられる。アマゾンの町としてもっとも名高いのはポントス(黒海南岸地方)のテミスキュラで,この地を英雄ヘラクレスが訪れ,女王ヒッポリュテHippolytēを殺害してその帯を奪った(十二功業の第9番目)。アテナイ王テセウスも(一説ではヘラクレスとともに)女人国に遠征し,ヒッポリュテの妹アンティオペAntiopēをさらってみずからの妻とした。…

【イヌ(犬)】より

…冥王ハデスとその妃ペルセフォネがすむ館の入口にいて,そこを通る死者たちを威嚇し生者の通過は許さぬと信じられたこの猛犬は,怪物の王テュフォンが,上半身は人間の女で下半身は蛇の形をした女怪エキドナに生ませた,どれも恐ろしい怪物の子の一つで,三つの犬の頭をもち,尾は生きた蛇で,背中からもたくさんの蛇の頭が生え出ており,頭の数は全部で50とも100ともいわれている。12の功業の一つとして,この犬を連れてきて見せることを,主君のエウリュステウスから命令されたヘラクレスは,冥府にきて,武器を使わぬという条件つきでハデスの許可を得ると,素手で犬と格闘し,蛇の頭にかまれながらひるまず怪力で締めつけて,ついに降参させた。そして従順になった犬を従えて帰ったところが,それを見てエウリュステウスは震え上がって,すぐにまた冥府に戻させたという。…

【ギリシア神話】より

…ゼウスは人間の女との間にも多数の子をもうける。主要なものだけを挙げれば,テーバイの王女セメレSemelēによりディオニュソスを,アルクメネAlkmēnēによりヘラクレス,ダナエDanaēによりペルセウス,エウロペによりミノスを得た。それぞれの場合につき細目と関与者を特徴づける物語が語られている。…

【ケルベロス】より

…ヘシオドスの《神統記》には,この犬は怪物テュフォンとエキドナEchidnaの子で,50の頭と青銅の声をもつと語られているが,古典期の文学や美術では,頭は三つで,蛇の尾をもつ姿に描かれており,キリスト教美術に受け継がれたのも後者の方である。ヘラクレスが冥府に下り,ケルベロスを生捕りにして地上に連れ戻った話は,彼の十二功業の一つとして名高い。【水谷 智洋】。…

【ケンタウロス】より

…彼らは野蛮かつ好色な種族で,テッサリア地方のペリオン山に住んでいたが,近隣のラピタイ族の王ペイリトオスPeirithoosの結婚式に招かれたおり,酩酊(めいてい)した数人のケンタウロスが花嫁や他のラピタイ族の女を犯そうとして両族間の戦闘となり,敗れたケンタウロス族はペロポネソス半島へ逃れた。その後,エリュマントス山の猪狩りに赴く途中の英雄ヘラクレスがエリス地方を通りかかったとき,ささいなことからケンタウロス族との戦いが生じ,多くのケンタウロスどもが生命を落とした。この中には,医神アスクレピオスに医術を授け,アキレウス,イアソンらを養育したことで知られる賢者ケイロンCheirōnも含まれるが,彼は他のケンタウロスどもとは生れを異にし,ゼウスの父神クロノスの子であったとされる。…

【ディオメデス】より

…(2)ギリシア伝説のトラキア王。4頭の持ち馬に人肉を与えて飼育していたが,英雄ヘラクレスに殺され,馬を奪われた。一説では,みずからもその馬の餌食にされたという。…

【プロメテウス】より

…そこでゼウスは,人間どもの禍いの因となるべく,神々に命じてつくらせた人類最初の女パンドラをエピメテウスの妻に与える一方,プロメテウスをカウカソス(コーカサス)山の岩に鎖でつなぎ,肝臓を鷲についばませた。この肝臓は夜の間に元どおりになるので,彼の苦痛は絶えることがなかったが,のち英雄ヘラクレスに解放されたという。このほか,彼は粘土から人間を創造したとの伝承もあり,またアイスキュロスの悲劇《縛られたプロメテウス》では,天文,数,文字など,さまざまの技術を人間に教えた恩人とされている。…

【ポプラ】より

…【浜谷 稔夫】
[伝承]
 ポプラの語源はラテン語populus(人民)で,ローマ市民がこの木陰で集会を開いたといわれ,古くは家々の前庭に植えられた。ギリシア神話ではポプラの1種ウラジロハコヤナギを〈ヘラクレスの木〉と呼び,勇気を象徴する。彼が怪物カクスを倒した際,この枝で勝利の冠を作ったためとされる。…

※「ヘラクレス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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