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ユキノシタ

3件 の用語解説(ユキノシタの意味・用語解説を検索)

百科事典マイペディアの解説

ユキノシタ

ユキノシタ科の多年草。本州〜九州の湿ったところにはえ,庭にもよく植えられる。全草に長い白毛があり,紅紫色の細い匍匐(ほふく)枝を出してふえる。根出葉は腎臓形で上面に白い斑がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ユキノシタ【stone‐break】

山中の陰湿な岩上などに群生するユキノシタ科の多年草(イラスト)。観賞用として人家の庭先や生垣にもよく栽培される。株からは紅色の長い糸のような走出枝を伸ばし,先に新しい芽をつけて根を下ろし,繁殖する。葉は根生して長い柄があり,葉身は円腎形,縁は浅く裂け,表面暗緑色,白っぽい斑紋があり,ときに暗赤色を混じえ,裏面は暗赤色を帯びる。全体に毛が多い。5~6月,15~40cmの花茎を出して円錐状の集散花序をつくり,左右相称形の白い花を多数つける。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ユキノシタ
ゆきのした / 雪下
[学]Saxifraga stolonifera Meerb.

ユキノシタ科の半常緑多年草。春、細い走出枝を多数広げ、節や先に小苗をつけて繁殖する。葉は腎円(じんえん)形多肉質で柔らかく、長短の白毛があり、裏面は赤色を帯びる。表面は白雲状の斑(ふ)のあるものもある。乾期や冬は、葉柄を地表に伏せる。初夏、20センチメートル以上の花柄を出し、円錐(えんすい)状に花をつける。花弁は細く5枚、上方3枚は小さく濃紅色の斑点(はんてん)があり、下方2枚は大形で大小不同、白色である。薄暗い陰地に満開になるとみごとである。日本、および中国原産で、湿った林内の地表に生え、石垣の間などでよく育つ。古来民間薬として、もみ汁や葉を火であぶったものを幼児のひきつけ、やけど、かぶれなどに重用するとともに、食用にもされる。近縁のダイモンジソウやジンジソウなどは、渓流岸の湿った岩面に生育することが多い。[吉江清朗]

文化史

分布はほぼ人里に限られ、中国からの帰化植物とみられる。江戸時代に広がり、いけ花にも使われた。『多識編』(1612)では、漢名の虎耳草(こじそう)に登良乃美美(とらのみみ)と訓じる。ユキノシタの名は『立華正道集(りっかしょうどうしゅう)』(1684)が古く、水際に生える草木中にあげられている。『拠入花伝書(なげいればなでんしょ)』(1684)は石荷をあて、『花壇地錦抄(ちきんしょう)』(1694)は「木かげ又はぼく(木)石等に植えてよし」と述べる。中村浩は語源を雪の舌とみた(『植物名の由来』)。[湯浅浩史]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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