コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ユキノシタ

3件 の用語解説(ユキノシタの意味・用語解説を検索)

百科事典マイペディアの解説

ユキノシタ

ユキノシタ科の多年草。本州〜九州の湿ったところにはえ,庭にもよく植えられる。全草に長い白毛があり,紅紫色の細い匍匐(ほふく)枝を出してふえる。根出葉は腎臓形で上面に白い斑がある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

ユキノシタ【stone‐break】

山中の陰湿な岩上などに群生するユキノシタ科の多年草(イラスト)。観賞用として人家の庭先や生垣にもよく栽培される。株からは紅色の長い糸のような走出枝を伸ばし,先に新しい芽をつけて根を下ろし,繁殖する。葉は根生して長い柄があり,葉身は円腎形,縁は浅く裂け,表面暗緑色,白っぽい斑紋があり,ときに暗赤色を混じえ,裏面は暗赤色を帯びる。全体に毛が多い。5~6月,15~40cmの花茎を出して円錐状の集散花序をつくり,左右相称形の白い花を多数つける。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ユキノシタ
ゆきのした / 雪下
[学]Saxifraga stolonifera Meerb.

ユキノシタ科の半常緑多年草。春、細い走出枝を多数広げ、節や先に小苗をつけて繁殖する。葉は腎円(じんえん)形多肉質で柔らかく、長短の白毛があり、裏面は赤色を帯びる。表面は白雲状の斑(ふ)のあるものもある。乾期や冬は、葉柄を地表に伏せる。初夏、20センチメートル以上の花柄を出し、円錐(えんすい)状に花をつける。花弁は細く5枚、上方3枚は小さく濃紅色の斑点(はんてん)があり、下方2枚は大形で大小不同、白色である。薄暗い陰地に満開になるとみごとである。日本、および中国原産で、湿った林内の地表に生え、石垣の間などでよく育つ。古来民間薬として、もみ汁や葉を火であぶったものを幼児のひきつけ、やけど、かぶれなどに重用するとともに、食用にもされる。近縁のダイモンジソウやジンジソウなどは、渓流岸の湿った岩面に生育することが多い。[吉江清朗]

文化史

分布はほぼ人里に限られ、中国からの帰化植物とみられる。江戸時代に広がり、いけ花にも使われた。『多識編』(1612)では、漢名の虎耳草(こじそう)に登良乃美美(とらのみみ)と訓じる。ユキノシタの名は『立華正道集(りっかしょうどうしゅう)』(1684)が古く、水際に生える草木中にあげられている。『拠入花伝書(なげいればなでんしょ)』(1684)は石荷をあて、『花壇地錦抄(ちきんしょう)』(1694)は「木かげ又はぼく(木)石等に植えてよし」と述べる。中村浩は語源を雪の舌とみた(『植物名の由来』)。[湯浅浩史]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ユキノシタの関連キーワード海虎の尾群生原茸降る雪の紫埃黴糸藺馬杉蘚本宮羊歯矢島春之放駒輝門

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

ユキノシタの関連情報