レニウム
rhenium
元素記号 Re ,原子番号 75,原子量 186.207。周期表7族に属する。独立鉱物はなく,モリブデナイト中にしばしば濃縮されて存在する。地殻存在量は明らかでないが,海水中の存在量は 0.0084μg/l と報告されている。 1925年 W.ノダック,I.タッケ,O.ベルクにより発見され,ライン川にちなんでレニウムと命名された。単体金属は黒ないし銀灰色,比重 20.9~21.4,融点 3180℃。硝酸,硫酸に可溶。化学的性質はモリブデン,タングステンに似ているが,特にテクネチウムに酷似している。触媒として用いられるほか,タングステン,モリブデンとの合金,高真空電子管材料などとして注目を集めている。
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レニウム
元素記号はRe。原子番号75,原子量186.207。融点3180℃,沸点5596℃。元素の一つ。1925年ドイツのノダック夫妻らが発見。銀白色の金属。微粉末は黒色または暗灰色で発火性。常温,空気中では安定。硝酸に可溶。高真空電子管材料,合金添加元素。モリブデン鉱,白金鉱中に微量含まれ,輝水鉛鉱が最も重要なレニウム源。これらの鉱石の焙焼(ばいしょう)の際の煙塵中から回収。
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レニウム【rhenium】
周期表元素記号=Re 原子番号=75原子量=186.207安定核種存在比 185Re=37.07%,187Re=62.93%融点=3180℃ 沸点=5627℃比重=21.02(20℃)電子配置=[Xe]4f145d56s2おもな酸化数=III,IV,V,VI,VII周期表第VIIA族に属するマンガン族元素の一つ。1925年ノダックWalter Karl Friedrich Noddackとその妻Ida Eva Tacke N.により白金鉱中から発見され,ライン川のラテン名Rhenusにちなんで命名された。
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レニウム【rhenium】
7 族(マンガン族)に属する遷移元素の一。元素記号 Re 原子番号75。原子量186.2。灰白色の金属。融点がタングステンに次いで高く、高真空電子管の材料・耐熱合金に用いる。自然に存在する元素では最後に発見された(1925年)。
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