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上円下方墳 じょうえんかほうふん

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

上円下方墳

古墳時代の終末期に築造。正方形の墳丘の上に円形の墳丘が乗った形の古墳で、埋葬者は極めて身分の高い人物だったと推定されている。武蔵府中熊野神社古墳は7世紀中頃に造られ、03年に上円下方墳と確認された。下の方形部は一辺約32メートルと同約24メートルの2段で、円形部は直径約16メートル。野地久保古墳は、下方部が一辺約16メートル、上円部が直径約10メートル。築造は7世紀中頃から8世紀初頭とみられる。

(2009-04-14 朝日新聞 朝刊 福島中会 1地方)

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デジタル大辞泉の解説

じょうえんかほう‐ふん〔ジヤウヱンカハウ‐〕【上円下方墳】

方形の上に円形を重ねた墳丘をもつ古墳。7世紀後半に発達。天智天皇陵がその例。

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世界大百科事典 第2版の解説

じょうえんかほうふん【上円下方墳】

古墳の墳形の一つで,上段を平面円形に,下段を平面方形につくった2段築成のものをさす。これまで明確な例がなく,その存在を疑問視する人もいたが,1979年に奈良市山陵町石のカラト古墳が調査され,好例が検出された。版築で築かれた墳丘は下段一辺約13.8m,上段直径約9.2m,総高約2.9mを測り,表面全体に河原石を葺き,内部には凝灰岩製の横口式石槨を納めていた。このほか奈良県石舞台古墳,京都府天智天皇陵古墳など,いずれも終末期の古墳が候補に掲げられてはいるが定かでない。

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大辞林 第三版の解説

じょうえんかほうふん【上円下方墳】

方形の台の上に円形の封土を設けた古墳。天智天皇陵など。

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世界大百科事典内の上円下方墳の言及

【古墳】より

… 日本の古墳の墳丘は,工法からいえば,土を盛って作った土塚と,石を積みあげた積石塚とがある。形態からいえば,規模の小さい円墳方墳と,大型のものをふくむ前方後円墳前方後方墳とがあり,特定の時期にあらわれたものとして,前期の双方中円墳,中期の帆立貝式古墳,後期の双円墳および上円下方墳などがある。また,外形の種類と関係なく,古墳には周濠のないものと,周濠をめぐらすものとがある。…

※「上円下方墳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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