中津[市](読み)なかつ

百科事典マイペディア 「中津[市]」の意味・わかりやすい解説

中津[市]【なかつ】

大分県北部の市。1929年市制。周防灘(すおうなだ)に臨み,山国川流域を占める。河口部の中心市街は中津平野の中心で,16世紀末以降黒田,細川,小笠原,奥平諸氏の城下町として発達,明治中期以来,製糸紡績製材などの工業が興り,第2次大戦後は製鋼鋼板,陶器の大工場も進出。近年は先端技術産業,自動車関連産業を中心に産業の集積が進み,工業出荷額が伸展。周辺農村部は米作のほかハクサイ,ブロッコリーなど野菜栽培が盛ん。遠浅の海を生かしたノリ養殖,貝採も行われる。日豊本線,東九州自動車道が通じ,山国川中・上流に耶馬渓があり,耶馬日田英彦山(やばひたひこさん)国定公園に属する。中津城跡福沢諭吉旧居・記念館がある。2005年3月下毛郡本耶馬渓町,耶馬渓町,山国町,三光村を編入。491.53km2。8万4312人(2010)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android