久慈川(福島県、茨城県)(読み)くじがわ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

久慈川(福島県、茨城県)
くじがわ

福島県南部から茨城県北部を流れる川。流域面積1490平方キロメートル、延長124キロメートルの一級河川。支流数は川上(かわかみ)川(福島県)、八溝(やみぞ)川、押(おし)川、里(さと)川(茨城県)など52。八溝山(1022メートル)北斜面に源を発して北東に流れ、福島県棚倉(たなぐら)町から八溝山地久慈山地の間を南流、日立市久慈で太平洋に注ぐ。福島県矢祭(やまつり)町より茨城県常陸大宮(ひたちおおみや)市までの中流部は峡谷をつくりながら蛇行している。近世は大子(だいご)町下野宮(しものみや)の波原河岸(はばらかし)から下流水運に利用され、木材の(いかだ)は常陸太田市河合(かわい)や那珂(なか)市額田(ぬかだ)まで通じ、水戸へ運ばれた。渓谷地帯はアユ、キジ、紅葉、温泉に恵まれ、茨城・福島両県の奥久慈県立自然公園の中心をなし、矢祭山、袋田(ふくろだ)のなどとともに景勝地である。下流部は辰ノ口堰(たつのくちぜき)など農業用水や日立市、東海村の都市用水、工業用水に利用されている。昭和40年代から50年代に行われた改修工事で、北向きの旧河口は東向きに付け替えられた。JR水郡線が久慈川沿いに走る。

[櫻井明俊]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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