北見[市](読み)きたみ

百科事典マイペディア 「北見[市]」の意味・わかりやすい解説

北見[市]【きたみ】

北海道北東部の市。1942年市制。市域はオホーツク海に注ぐ常呂(ところ)川下流部ではサロマ湖に接し,中流北見盆地とその周辺山地を占め,石北本線,十勝オホーツク自動車道が通じる。屯田兵の開拓に始まり,盆地底は水田となり,段丘面緩斜面に広い畑がある。米,タマネギ,ジャガイモ,雑穀を産し,市街地では製粉,アルコール,乳製品,製糖などの農産加工,パルプ用材,合板などの木材工業が盛んである。かつてはこの付近一帯はハッカの大産地で世界市場の7割も占めていたが,第2次大戦後,輸入の合成ハッカの市場進出におされ,タマネギの主産地に転換した。旧ハッカ工場の一部に北見ハッカ記念館がある。2006年3月常呂郡常呂町,留辺蘂町,端野町を編入。1427.41km2。12万5689人(2010)。
→関連項目北見工業大学北見盆地

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