塞き止める(読み)セキトメル

デジタル大辞泉 「塞き止める」の意味・読み・例文・類語

せき‐と・める【塞き止める/×堰き止める】

[動マ下一][文]せきと・む[マ下二]
流れなどをさえぎりとめる。「車の流れを―・める」「川の水を―・める」
物事が広がらないようにくいとめる。「インフルエンザ流行を―・める」
[類語]遮る抑える立ち塞がる妨げる制止押しとどめるストップを掛ける掣肘せいちゅう封殺諫止阻む食い止める立ちはだかる遮断妨害阻止挫く弱める砕く邪魔妨害阻害そがい干渉横槍よこやり障害支障障壁さわ邪魔だて水を差す水をかける足を引っ張る削ぐ圧伏圧殺捕まえる握る挟むブレーキが掛かる腰を折る

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精選版 日本国語大辞典 「塞き止める」の意味・読み・例文・類語

せき‐とど・める【塞止・堰止】

  1. 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]せきとど・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
  2. 流れるものや通るものをさえぎり止める。せきとめる。
    1. [初出の実例]「川避きにせきとどめたる水上の見るまにまにもまさる君かな」(出典:平中物語(965頃)二九)
    2. 「ミチヲ xeqitodomuru(セキトドムル)」(出典日葡辞書(1603‐04))
  3. 涙や気持、または進行などを抑制する。せきとめる。
    1. [初出の実例]「たぎつせのはやき心をなにしかも人めつつみのせきとどむらん〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋三・六六〇)

せき‐と・める【塞止・堰止】

  1. 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]せきと・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
  2. せきとどめる(塞止)
    1. [初出の実例]「もみぢばを水の心にまかすれば大井河をやせきとめて見ん」(出典:小大君集(1005頃))
  3. せきとどめる(塞止)
    1. [初出の実例]「御門なほめでたくおぼしめさるる事せきとめがたし」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))

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