立ちはだかる(読み)タチハダカル

デジタル大辞泉 「立ちはだかる」の意味・読み・例文・類語

たち‐はだか・る【立ちはだかる】

[動ラ五(四)]
手足を広げて、行く手をさえぎるように立つ。立ちふさがって、さえぎる。「出口に―・る」
大きな障害が行く手にあって邪魔をする。「険しい山が前方に―・る」「将来に―・る大きな壁」
[類語]さえぎ妨げる抑える立ち塞がるせきとめる阻む食い止める制止遮断妨害阻止押しとどめるストップを掛ける掣肘せいちゅう封殺諫止挫く弱める砕く邪魔妨害阻害そがい干渉横槍よこやり障害支障障壁さわ邪魔だて水を差す水をかける足を引っ張る削ぐ圧伏圧殺捕まえる握る挟むブレーキが掛かる腰を折る

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精選版 日本国語大辞典 「立ちはだかる」の意味・読み・例文・類語

たち‐はだか・る【立はだかる】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. ( 「たちはたかる」とも ) 両足をひろげて立つ。立ちふさがってさえぎる。前に立ってじゃまをする。たちはだかまる。たちはたばる。
    1. [初出の実例]「或時水船の上に立はだかりて、よばりをまりければ」(出典:梵舜本沙石集(1283)八)
    2. 「村の東に籠(こんも)り近く立拡(タチハダカ)った石巻山の向ふに」(出典青春(1905‐06)〈小栗風葉〉夏)
  3. 進みも退きもできなくなり、立ったままでいる。立ち往生する。
    1. [初出の実例]「コリャなさけない目にあった。どふぞしよふはないかと、立はだかってかんがへているうち」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)五)

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