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壺阪寺 ツボサカデラ

百科事典マイペディアの解説

壺阪寺【つぼさかでら】

正称は南法華寺。奈良県高取町にある真言宗豊山派の寺。もと法相宗。西国三十三所の第6番札所。703年弁基の開創と伝え,元正天皇の帰依を受け法華寺と称したが,のち添上(そえかみ)郡に法華寺が建てられたので南法華寺と称した。本尊の千手観音の霊験はお里・沢市の《壺坂霊験記》で知られる。室町期の三重塔,鳳凰文【せん】,一字金輪曼荼羅など寺宝が多い。
→関連項目高取[町]

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デジタル大辞泉プラスの解説

壺阪寺

奈良県高市郡高取町にある真言宗豊山派の寺院、壺阪山南法華寺の通称。「壺阪観音」ともいう。本堂八角円堂の本尊は十一面千手観音。眼病封じで知られ、境内に点字図書館や養護盲老人ホームがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

つぼさかでら【壺阪寺】

奈良県高市郡高取町にある真言宗豊山派の寺。正式名称は壺阪山平等王院南法華(みなみほつけ)寺。壺阪観音,あるいは南法華寺ともいい,江戸時代までは〈坂〉の字を用いた。千手観音を本尊とし,西国三十三所第6番の札所で,眼病に霊験があるといわれ,お里・沢市の《壺坂霊験記》は有名である。創建についてはつまびらかでないが,境内より白鳳期の古瓦が出土し,貞慶の《南法花寺古老伝》には703年(大宝3)に僧弁基の建立とか,弁基と尼善心の2人の共建と伝えている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

壺阪寺
つぼさかでら

奈良県高市(たかいち)郡高取(たかとり)町壺坂にある寺。正しくは壺阪山南法華寺(みなみほっけじ)といい、真言(しんごん)宗豊山(ぶざん)派に属する。本尊は十一面千手観音(せんじゅかんのん)。西国(さいごく)三十三所第六番札所で、俗に壺阪観音ともいう。創建については諸説あり、養老(ようろう)年間(717~724)に元興(がんごう)寺の僧弁基を開基とする説のほか、道基、尼善心の開創説もある。もとは法相(ほっそう)宗であったが、10世紀ころ興福寺より真興(しんこう)がきて壺坂流の事相(じそう)を教導してから真言宗になった。江戸時代の寺領は四十五石。本尊は古くから眼病に霊験(れいげん)あらたかなことで知られ、『壺坂霊験記』のお里・沢市(さわいち)の話によって広く伝えられた。室町時代建立の三重塔、礼堂(らいどう)は国の重要文化財。ほかに阿弥陀(あみだ)堂、因幡(いなば)堂(観音堂)などがあり、裏の山中には五百羅漢(らかん)の石仏群がある。寺宝の絹本着色一字金輪曼荼羅(こんりんまんだら)、鳳凰文甎(ほうおうもんせん)は国の重要文化財。なお、境内には盲人養老施設、点字図書館など目の不自由な人のための諸施設がある。[祖父江章子]

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