大内裏・大内裡(読み)だいだいり

精選版 日本国語大辞典 「大内裏・大内裡」の意味・読み・例文・類語

だい‐だいり【大内裏・大内裡】

〘名〙 (「たいだいり」とも) 平城京または平安京宮城の称。平安宮は「拾芥抄」などにより東西八町(約一・二キロメートル)、南北一〇町(約一・四キロメートル)と推定されているのに対して、平城宮は方八町と推定されていたが、近年発掘調査により東辺の東西幅二町の張り出し部分を含めて東西約一・三キロメートル、南北約一キロメートルと確認された。四方に一四門を設け、その内に諸宮殿、諸官司等がある。皇居内裏というのに対していう。平安大内裏は安貞元年(一二二七)の火災後、ついに再建されなかった。大内(だいだい・おおうち)
※本朝世紀‐久安六年(1150)八月四日「又大内裏中仁寿殿顛倒。近年内裏殿舎払地顛倒、所残此一殿也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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