川西[町](読み)かわにし

百科事典マイペディア 「川西[町]」の意味・わかりやすい解説

川西[町]【かわにし】

新潟県南部,中魚沼郡の旧町。信濃川中流西部山地を占める深雪地であるが,信濃川河谷での米作のほか葉タバコ,野菜を栽培。中心千手(せんじゅ)は旧善光寺街道の宿駅で馬市が盛んであった。JR千手発電所,星名邸(重要文化財)がある。2005年4月中魚沼郡中里村,東頸城郡松代町,松之山町と十日町市へ編入。73.55km2。8066人(2003)。

川西[町]【かわにし】

山形県南部,東置賜(ひがしおきたま)郡の町。米沢盆地のほぼ中央にあり最上川支流松川の西に位置する。米坂(よねさか)線に沿う小松商業の中心。米作,畜産を行う。酒造木材などの製造業も盛ん。東日本大震災で,町内において被害が発生。166.60km2。1万7313人(2010)。

川西[町]【かわにし】

奈良県奈良盆地にある磯城(しき)郡の町。大和郡山市に接する。トマト,イチゴ栽培が盛ん。貝ボタンの製造工業の中心。近鉄橿原(かしはら)線が通じる。5.93km2。8653人(2010)。

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世界大百科事典 第2版 「川西[町]」の意味・わかりやすい解説

かわにし【川西[町]】

奈良県北西部,磯城(しき)郡の町。1975年町制。人口9847(1995)。奈良盆地中央部にあり,大和川と支流の寺川,飛鳥川,曾我川の流域を占め,標高40m前後の低平な地域である。主産業は製造業で,就業人口の4割が従事している。古くから家内工業として貝ボタンの製造が盛んで,なめし皮製品の工場も多い。1965年以降,県土地開発公社による工業団地の造成が行われ,機械,金属などの工場が進出している。中心の結崎(ゆうざき)は能の観世流の始祖観阿弥が伊賀国から移って結崎座を結成したことで知られる。

かわにし【川西[町]】

新潟県南部,中魚沼郡の町。人口8524(1995)。信濃川中流の西岸にあり,東部は十日町盆地の北西を占め,西部は東頸城(ひがしくびき)丘陵と渋海(しぶみ)川の谷からなる。おもな集落は信濃川の段丘面に分布し,盆地内では最大の米作地域となり,魚沼コシヒカリの産地として知られる。中心地の千手(せんじゆ)は近世には善光寺街道の馬継場で,馬市でも知られた。絹織物で有名な十日町市,小千谷市に隣接し,縮織の出機(でばた)地域でもあった。

かわにし【川西[町]】

山形県南部,東置賜(ひがしおきたま)郡の町。1955年小松町と5村が合体して成立。人口2万0764(1995)。米沢盆地のほぼ中央にあり,最上川支流の松川の西側に位置するため古くから川西と呼ばれていた。JR米坂線の通る中心集落の小松は谷口集落で,江戸時代は米沢と越後を結ぶ越後街道の宿駅として栄え,馬市が開かれていた。農業が基幹産業で,水稲生産では全国屈指の高収穫地帯となり,特に町の北東部が中心をなしている。

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