デジタル大辞泉 「強請る」の意味・読み・例文・類語
ねだ・る【強=請る】
1 甘えたり、無理に頼んだりしてほしいものを請い求める。せがむ。せびる。「小遣いを―・る」「おもちゃを―・る」
2 難くせをつけて要求する。ゆする。
「おれを―・って銀取らうとは」〈浄・曽根崎〉
3 ぐずぐず文句を言う。ごねる。
「客様さへ紛らかしてくれなさるに、華車様聞こえぬと―・りけるを」〈咄・軽口大黒柱・四〉
[動ラ下二]に同じ。
「たった今給はらんとぞ―・れける」〈浄・百日曽我〉
[用法]ねだる・せがむ――「小遣いをねだる(せがむ)」「公園に連れていってとねだる(せがむ)」など、物や行為を求める意では相通じて用いられる。◇「ねだる」のほうが用いられる範囲が広く、物品に関しても行動に関しても言う。また「無いものねだり」「おねだり」のような名詞的用法も「ねだる」に限られる。◇「せがむ」のほうは、「幼児が母親に抱いてとせがむ(=だっこをせがむ)」のように、行為を要求する場合に多く用いる。◇類似の語に「せびる」がある。しつこく強要して金や物をもらう意がより強い。「しつこく申し出て、相当の金品をせびり取った」
[類語]せびる・せがむ・無心・求める・頼む・請う・仰ぐ・懇請する・懇望する・要望する・所望する・要請する・要求する・請求する・