見初める(読み)ミソメル

デジタル大辞泉 「見初める」の意味・読み・例文・類語

み‐そ・める【見初める】

[動マ下一][文]みそ・む[マ下二]
その異性一目見て恋心をいだく。「友人披露宴で―・めた女性
初めて見る。初めて会う。
尼上は、―・め奉り給ひにし後、片時、目放ち奉らず」〈夜の寝覚・四〉
初めて男女の契りを結ぶ。
「―・めつる契りばかりを捨てがたく」〈帚木
[類語]愛する惚れる好く焦がれる思う慕う恋する愛慕する思慕する恋慕する恋する惚れこむれる見惚れる惚れ惚れ一目惚れ懸想けそう目尻を下げる思いを掛ける気がある惚れっぽい多情浮気移り気気が多い熱し易く冷め易い気移り心移り色気違いマダムキラーレディーキラー好き者助平すけべい漁色女好き男好きプレーボーイ女たらし女殺し好色好色家色好み鼻下長びかちょう手が早いちゃら浮気者艶福艶福家放蕩ほうとう蕩児とうじ遊蕩ゆうとう色魔女狂い男狂い

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精選版 日本国語大辞典 「見初める」の意味・読み・例文・類語

み‐そ・める【見初】

  1. 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]みそ・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
  2. 初めて見る。初めて会う。
    1. [初出の実例]「かくゆゆしきさまをみそめ給つらむ人の」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)
  3. 見はじめる。会いはじめる。また、会いはじめて心に思う。
    1. [初出の実例]「思ひ絶えわびにしものをなかなかに何か苦しく相見始(みそめ)けむ」(出典万葉集(8C後)四・七五〇)
  4. ( 「見る」は、男女のあう意 ) はじめて男女の契りを結ぶ。また、はじめて会って、心に深く思う。
    1. [初出の実例]「みそめ奉りてし後なん、なほざりにてやみなましかばと」(出典:落窪物語(10C後)四)
  5. 異性を一目見て恋心をいだく。
    1. [初出の実例]「見そめつるけさより物のくはれぬは人は我をやこひといふらん」(出典:狂歌・道増誹諧百首(1558‐69頃か))

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