デジタル大辞泉 「謂れ」の意味・読み・例文・類語 いわ‐れ〔いは‐〕【×謂れ】 《動詞「い(言)う」の未然形+受身の助動詞「る」の連用形から》1 物事が起こったわけ。理由。「謂れのないうわさ」「無視される謂れはない」2 由緒。来歴。「―のある土地」「家宝の―」[類語](1)理由・訳・ゆえん・由・故・曰く・事由・所由・事情・諸事情・根拠・意味・原因・故由ゆえよし・事訳ことわけ・訳わけ合い・訳柄わけがら・子細/(2)由緒・由来・来歴・故事・縁起・歴史・沿革・変遷・道程・歴程・足跡そくせき・歩み・年輪・因縁・来由・成り立ち・ルーツ・始まる・因る 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「謂れ」の意味・読み・例文・類語 いわ‐れいは‥【謂れ】 〘 名詞 〙 ( 動詞「いう(言)」の未然形に、受身の助動詞「る」の連用形が付いたものの名詞化 )① 物事について一般に言われていること。ものごとの意味。特に、物事のもととなる根拠。因縁。理由。[初出の実例]「花見ればそのいはれとはなけれども心のうちぞ苦しかりける」(出典:山家集(12C後)上)「嫌ひにも二様(ふたとほり)あるよ。第一が〈略〉第二は理由(イハレ)が有って嫌ふのだ」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)② ものごとの由緒、由来として言われていること。[初出の実例]「それいはれあり、男は三度(みたび)の晴業(はれわざ)に心つく、元服して魂つく、妻を具して魂付く、官をして魂つく」(出典:御伽草子・物くさ太郎(室町末)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例