松本幸四郎(7世)
まつもとこうしろう[ななせい]
[生]明治3(1870)
[没]1949.1.27.
歌舞伎俳優。屋号高麗屋。2世藤間勘右衛門の養子で,本名藤間金太郎。兄の9世市川団十郎に師事。前名金太郎,染五郎,高麗蔵 (こまぞう) 。時代物,世話物,舞踊にすぐれ,『勧進帳』の弁慶が当り役で生涯 1800回も演じた。ほかにオペラなどでも活躍。
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世界大百科事典内の松本幸四郎(7世)の言及
【藤間流】より
…(2)勘右衛門家 7世市川団十郎の門弟市川金太郎が,のち2世藤間勘十郎(一説に3世勘兵衛とも)の門に入って振付師となり,初世藤間勘右衛門を名のったのが始めである。初世の実子2世勘右衛門は引退した初世花柳寿輔に代わって,明治劇壇の立振付師となり活躍,養子の7世松本幸四郎に3世勘右衛門をつがせ,自身は勘翁と改めたが,勘右衛門家の基盤はこの勘翁によって築かれた。7世幸四郎は俳優と舞踊家を兼ね,三男の2世尾上松緑が1937年4世勘右衛門(現,勘斎)を襲名,75年松緑の長男尾上辰之助が5世勘右衛門を襲名した。…
【松のみどり】より
…歌舞伎役者の芸談集。7世松本幸四郎著。1937年刊。…
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出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報