専売特許(読み)センバイトッキョ

デジタル大辞泉 「専売特許」の意味・読み・例文・類語

せんばい‐とっきょ〔‐トクキヨ〕【専売特許】

特許旧称
その人だけが得意とする技術方法など。特技おはこ。「古い歌謡曲なら彼の専売特許だ」
[類語]特技得手売り物十八番おはこお家芸お株お手の物得意達者上手堪能巧者得手物有能器用多才うまたく巧妙潰しが利くくする腕が立つ敏腕辣腕腕利き腕こき腕っこき手練てだれ手利き名人達人名手妙手エキスパート巨星巨匠名匠名工大家たいか権威第一人者泰斗たいと耆宿きしゅく大御所おおごしょオーソリティー巧手怪腕凄腕腕達者

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「専売特許」の意味・読み・例文・類語

せんばい‐とっきょ‥トクキョ【専売特許】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 発明品などに与えられる専売権利官許。特許の旧称。パテント
    1. [初出の実例]「専売特許を願出んと欲するものは免許料を(郡区)役所へ相納め」(出典:郵便報知新聞‐明治一八年(1885)六月一八日)
  3. せんばい(専売)
    1. [初出の実例]「それ商業も亦軍務の一部なり。商人も亦官吏の一人なり。此の時に於て焉ぞ専売特許の弊習行はれざるを得んや」(出典:将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉一三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「専売特許」の意味・わかりやすい解説

専売特許 (せんばいとっきょ)

発明にかかわる物等の独占的販売権に関する官許のことである。この語は,1885年に制定された〈専売特許条例〉に由来する。この条例は,現在の特許法前身であり,発明品の販売権だけではなく製造権等の独占権に関するものである。この条例自体は88年に改正され,特許条例となった。したがって専売特許条例という法律が存続したのは3年余りにすぎないが,専売特許の語は,独占的販売権の官許を指すものとして,その後も一般に用いられてきた。
特許
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「専売特許」の意味・わかりやすい解説

専売特許
せんばいとっきょ

1885年(明治18)に制定された「専売特許条例」に由来する語であり、特許を受けた発明品を他人無断製作使用・販売させない特権をいう。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

四字熟語を知る辞典 「専売特許」の解説

専売特許

その人だけが得意とする技術・方法など。特技。

[使用例] こっちがホンモノよりもホンモノで、むこうがニセモノかも知れないよ。世界的に専売特許をとってもいいくらいのもんだ[石川淳荒魂|1964]

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android