梅林寺(読み)バイリンジ

デジタル大辞泉 「梅林寺」の意味・読み・例文・類語

ばいりん‐じ【梅林寺】

福岡県久留米市にある臨済宗妙心寺派の寺。山号は、江南山。元和7年(1621)領主有馬豊氏が建立、以来有馬家の菩提所となった。開山禹門玄級うもんげんきゅう

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精選版 日本国語大辞典 「梅林寺」の意味・読み・例文・類語

ばいりん‐じ【梅林寺】

福岡県久留米市京町にある臨済宗妙心寺派の寺。山号は江南山。元和七年(一六二一)有馬豊氏が創建した香華院大龍寺に始まる。開山は禹門玄級。寛永三年(一六二六)藩祖則頼(法号梅林院殿)の墓を改葬し改名。有馬家の菩提寺

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日本歴史地名大系 「梅林寺」の解説

梅林寺
ばいりんじ

[現在地名]久留米市京町

京隈きようのくまの西手、筑後川沿いの小山にある。臨済宗妙心寺派。山号は江南山。本尊は如意輪観音。元和七年(一六二一)有馬豊氏が丹波国福知山ふくちやま(現京都府福知山市)からの転封に伴い、同地の瑞巌ずいがん寺を移し、禹門玄級を請じ開山とし、創建された(寛文十年寺社開基)。久留米で実際に開基にあたったのは弟子の湘山。当初は大竜寺と称し、寺領一五〇石が寄進された。寛永三年(一六二六)藩祖有馬則頼の墓を播磨国三木天正みきてんしよう(現兵庫県三木市)から改葬、その法号から寺号を梅林寺と改めた。

梅林寺
ばいりんじ

[現在地名]茨木市片桐町

浄土宗の寺で安養山と号し本尊阿弥陀如来。「摂陽群談」に「寺記云、当院は中川瀬兵衛尉清秀菩提寺也、因つて院名清秀院と号す」とみえ、元禄九年(一六九六)の浄土宗寺院由緒書(増上寺史料集)には「当寺累代古跡也、源頼信公之御寺、当寺本尊頼義公御渇仰之由従往古申伝候、中頃眠誉南月和尚、大永元二月安養寺と申ス古寺再興、号安養山梅林寺ト、故ニ以南月和尚為中興開山」と記す。

梅林寺
ばいりんじ

[現在地名]野田川町字三河内 奥地

山号臨泉山、臨済宗妙心寺派。本尊釈迦如来

寺伝によると、天寧てんねい(現福知山市)大通の法孫覚隠によって永享年間(一四二九―四一)梅谷うめがやに開創された。明暦年間(一六五五―五八)に岩松が中興したが罹災、宝永元年(一七〇四)の蛮嶺のとき現在地に移した。

寺蔵の袈裟襷文銅鐸は村内三河内みごち城跡からの出土とされ重要文化財。総高一〇六・六センチ、長径四〇センチ。この銅鐸の出土については記録がまちまちで、「宮津日記」は、

<資料は省略されています>

と記し、また「丹哥府志」は、三河内村の条に「古代の宝鐸」として「文化年中寺の後山より掘出せり(中略)大小二ツ相重リ高サ三尺五寸径一尺三寸其厚僅に二分、上に竜頭あり」としているが、発掘年代については根拠を示していない。

梅林寺
ばいりんじ

[現在地名]美津島町小船越

小船越こふなこしの丘にある。嶺南山と号し、曹洞宗。本尊は薬師如来欽明天皇の代に百済から仏像経文を献上した使いが当地の浦に停泊し、滞在中に仮の堂宇を建立したのが始まりと伝え、日本最初の仏跡ともいう。当初の寺号は未詳ながら中世は梅林寺と称し、宗氏五代経茂の菩提寺とされる。境内の前の丘に南北朝期から室町前期の間の建塔と推定される五輪塔(安山岩質凝灰岩製)があり、その墓という。当時からの伝世品に大般若経があり、高麗時代の誕生釈迦仏が伝えられる。

梅林寺
ばいりんじ

[現在地名]弘前市西茂森町一丁目

西茂森にししげもり町禅林街三十三ヵ寺の一つ。長勝ちようしよう寺を主座とする上寺のなかにある。長勝寺の山門北側手前に位置。嶺応山と号し、曹洞宗。本尊は釈迦如来。もと長勝寺末寺。寺禄三〇石。

長勝寺並寺院開山世代調(長勝寺蔵)によれば、創立年代不詳、初め湯口ゆぐち(現中津軽郡相馬村)にあった。開山は昌室、開基は盛岡源三郎とある。曹洞諸寺院縁起志(宗徳寺蔵)によれば、慶長年間(一五九六―一六一五)弘前に移ったとある。

梅林寺
ばいりんじ

[現在地名]二ッ井町荷上場鍋良子

米代川の河岸段丘の東端にある。曹洞宗、高岩山と号し、本尊は釈迦如来。慶長一〇年(一六〇五)の開基。初め天台宗で高岩たかいわ山の麓の柳生町尻やぎゆうまちじりにあったが、元禄一二年(一六九九)比井野ひいの村に移転し、のち現在地に移った。

延享年間(一七四四―四八)に境内から三重の棺に納められた木乃伊が発掘されたが、戦国末期に額田甲斐守に身を寄せた浅利勘兵衛則章の遺体といわれる。

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デジタル大辞泉プラス 「梅林寺」の解説

梅林寺

福岡県久留米市にある臨済宗妙心寺派の寺院。久留米藩主、有馬氏の菩提寺で、有馬家霊屋(たまや)5棟が国の重要文化財に指定されている。梅の名所。

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