水禽(読み)スイキン

精選版 日本国語大辞典 「水禽」の意味・読み・例文・類語

すい‐きん【水禽】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 主として水上または水辺で生活する鳥類総称。しばしば游禽渉禽両者を含むが、游禽だけをさすこともある。みずとり。水禽類
    1. [初出の実例]「令丙二神祇少副従五位下大中臣朝臣磯守。放調養水禽仙輿臨覧而楽之」(出典:続日本後紀‐天長一〇年(833)九月戊寅)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐馬融伝〕
  3. 游禽のうちカモ科の別称。

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普及版 字通 「水禽」の読み・字形・画数・意味

【水禽】すいきん

水鳥。〔三国志、魏、東夷伝、倭〕今、倭の水人、好んで沈沒して魚蛤を捕ふ。身は亦た以て大魚・水禽を厭(はら)ふ。後、稍(やうや)く以てりと爲す。國の身、各異なり。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「水禽」の意味・わかりやすい解説

水禽
すいきん

江戸時代本草(ほんぞう)学などで用いられたことばで、海、湖沼河川で生活する鳥をすべて水禽とよんだ。さらに、水辺で生活する鳥も広く含め、水鳥と同義に用いられることもあった。また水禽は、英語のwater fowlの訳として、ガンカモ類をさすこともある。

浦本昌紀

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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