流行性脳脊髄膜炎(読み)りゅうこうせいのうせきずいまくえん(英語表記)Epidemic Cerebrospinal Meningitis

精選版 日本国語大辞典 「流行性脳脊髄膜炎」の意味・読み・例文・類語

りゅうこうせい‐のうせきずいまくえん リウカウナウセキズイマクエン【流行性脳脊髄膜炎】

〘名〙 髄膜炎双球菌による急性伝染病髄膜炎菌性髄膜炎とも呼ばれ、感染症法による四類感染症の一つ。飛沫(ひまつ)伝染によってひろがり、冬に小児青年がかかりやすい。発熱し激しい頭痛吐き気、頸部強直などがあらわれる。治癒後も神経障害を残すことが多い。

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デジタル大辞泉 「流行性脳脊髄膜炎」の意味・読み・例文・類語

りゅうこうせい‐のうせきずいまくえん〔リウカウセイナウセキズイマクエン〕【流行性脳脊髄膜炎】

流行性髄膜炎

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「流行性脳脊髄膜炎」の意味・わかりやすい解説

流行性脳脊髄膜炎
りゅうこうせいのうせきずいまくえん
epidemic cerebrospinal meningitis

髄膜炎菌による髄膜炎。流行性髄膜炎,髄膜炎菌性髄膜炎,侵襲性髄膜炎菌感染症とも呼ばれる。旧伝染病予防法法定伝染病の一つで,今日では感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律で 5類感染症に分類される。髄膜炎菌は患者の鼻咽腔に存在し,飛沫感染する。主として寒い季節に流行し,小児,特に乳幼児がかかりやすい。おもな症状は発熱嘔吐頭痛錯乱,嗜眠(→意識障害)など。知覚が過敏となり,顔面ヘルペス紅斑を認めることがある。菌血症を起こすと出血傾向が現れ,電撃性紫斑病かたちをとる。治療にはペニシリンG(→ペニシリン)のほか,テトラサイクリン系抗生物質クロラムフェニコールも有効。これらの抗生物質の開発によって,発生頻度が激減した。

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家庭医学館 「流行性脳脊髄膜炎」の解説

りゅうこうせいのうせきずいまくえん【流行性脳脊髄膜炎 Epidemic Cerebrospinal Meningitis】

[どんな病気か]
 細菌性髄膜炎(さいきんせいずいまくえん)の1つで、髄膜炎菌の感染でおこります。伝染性が強く、知能低下などの後遺症を残すことがあり、乳幼児やお年寄りは生命にかかわる危険が高い病気です。
 冬から春にかけて流行しますが、近年は、まれになった病気です。
[症状]
 細菌性髄膜炎(「細菌性(化膿性)髄膜炎」)の症状のほかに、皮膚に紅斑(こうはん)や丘疹(きゅうしん)などの発疹(ほっしん)が出たり、腰痛(ようつう)や下痢げり)がおこります。
 全身症状が強く、皮膚や副腎(ふくじん)から出血してショック状態におちいる場合は、ウォーターハウス・フリードリクセン症候群といいますが、最近ではみられなくなりました。
[治療]
 細菌性髄膜炎と同様の治療を行ないます。

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百科事典マイペディア 「流行性脳脊髄膜炎」の意味・わかりやすい解説

流行性脳脊髄膜炎【りゅうこうせいのうせきずいまくえん】

髄膜炎双球菌による急性化膿性脳脊髄膜炎で,法定伝染病飛沫(ひまつ)感染によって起こり,発熱,頭痛,意識障害,項部強直などをきたす。脳脊髄液中に病原菌を証明することによって確診する。抗生物質が有効。
→関連項目脳脊髄膜炎菌聾唖

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「流行性脳脊髄膜炎」の意味・わかりやすい解説

流行性脳脊髄膜炎
りゅうこうせいのうせきずいまくえん

流行性髄膜炎

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世界大百科事典(旧版)内の流行性脳脊髄膜炎の言及

【流行性髄膜炎】より

…髄膜炎菌Neisseria meningitidisによる急性の髄膜炎。日本では法定伝染病の一つであり,法的には流行性脳脊髄膜炎といわれる。冬から春にかけて散発的に発生するが,ときに多発し流行する。…

※「流行性脳脊髄膜炎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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