デジタル大辞泉
「浄」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
じょう ジャウ【浄】
〘名〙
① にごりがなくきよらかなこと。
物事にけがれのないこと。
※異本紫明抄(1252‐67)三「
法華経は浄不浄ゑらせ給へき経にもおはしまさねば」
※
読本・曲亭伝奇花釵児(1804)序「塗汚潔
(いさぎよから)ずして、命
(なづくる)に浄
(ジャウ)(〈注〉キヨシ)ここにいふ敵役也 を以す」
いきよ・し【浄】
〘形ク〙 傷などの曇りがなく澄んでいる。
※蘇悉地羯羅経寛弘五年点(1008)「其の珠は紅頗璃の光浄(イキヨク)し」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
浄
じょう
jing
中国演劇の役柄の一つ。「花臉 (かれん) 」ともいう。剛強な性格を表現する男役で,顔に隈取 (くまどり) をして他の役柄と区別する。正浄,副浄,武浄に分けられ,正浄 (大花臉) は顔に黒色をベースに隈取った正義派の王侯や武将の役柄で唱を主とし,悲壮感を演じるものが多い。副浄 (架子花臉) は敵役や豪傑,悪役などの役柄で,隈取も正浄よりは軟調,せりふや動きを重んじ唱が少い。武浄は立回りや見得を切る役柄でせりふや唱はほとんどない。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報