元気(読み)ゲンキ

デジタル大辞泉 「元気」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「元気」の意味・読み・例文・類語

げん‐き【元気】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 天地間に広がり、万物が生まれ育つ根本となる精気。
    1. [初出の実例]「元気倏動、葦牙乍驚」(出典:性霊集‐二(835頃)大和州益田池碑)
    2. [その他の文献]〔漢書‐津歴志〕
  3. 活動のみなもとになる気力。身心の活動力。また、国家や組織が存続する上で必要な活力。
    1. [初出の実例]「然ども根本元気の虚にて候由、いしゃ衆も被申候」(出典:宗鏡寺外九人宛沢庵書簡‐寛永一四年(1637)一一月一七日)
  4. ( 形動 ) 体の調子がよくて健康なこと。気力、勢力が盛んなこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「Guenqina(ゲンキナ)、または、guẽqini(ゲンキニ) ゴザル」(出典:日葡辞書(1603‐04))
  5. ( ━する ) 病気がなおること。健康が回復すること。減気
    1. [初出の実例]「正和五年の夏左吉病に犯れて月を超て元気(ゲンキ)す」(出典:地蔵菩薩霊験記(16C後)四)

元気の補助注記

中国の文献に出典を持つ語であるが、のような意味が生まれるにあたって、和製漢語「減気」との関わりを指摘する説がある。「減気」は、病気したあとの回復を意味したので、「元気」と類義になったという事情が考えられる。

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普及版 字通 「元気」の読み・字形・画数・意味

【元気】げんき

天地の本原の気。〔春秋繁露王道〕王なるは人の始めなり。王正しければ則ち元氣和順にして、風雨時あり。景星見(あら)はれ、下る。

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