(読み)ジ

デジタル大辞泉 「示」の意味・読み・例文・類語

じ【示】[漢字項目]

[音](呉) (漢) [訓]しめす
学習漢字]5年
〈ジ〉しめす。「示威示談暗示訓示掲示誇示公示告示指示呈示提示展示内示表示明示
〈シ〉しめす。「示教示唆図示黙示
[名のり]しめ・とき・み

し【示/次/自/侍】[漢字項目]

〈示〉⇒
〈次〉⇒
〈自〉⇒
〈侍〉⇒

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精選版 日本国語大辞典 「示」の意味・読み・例文・類語

しめし【示】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「しめす(示)」の連用形名詞化 )
  2. わかるようにはっきりと見せること。
  3. さとし教えること。手本を示して会得(えとく)させること。教え。教訓。
    1. [初出の実例]「受示 シメシヲウケル」(出典:文明本節用集(室町中))
    2. 「我等久しくめしつかはれ、この年になり候へども、つゐに御しめしをも受けず」(出典:咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)上)

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普及版 字通 「示」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 5画

[字音] ジ・シ・キ
[字訓] かみ・しめす

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 象形
神を祀る祭卓の形。〔説文〕一上に「天、象を垂れて吉凶を見(しめ)す。人に示す以(ゆゑん)なり。二(古文上)に從ふ。三垂は日星なり。天て、以て時變を察す。示とは事なり」という。天が三垂を以て人に示す意の字とするが、卜文の字形は祭卓の象。ドルメン・石主・神桿・陽茎の形とする説などもあるが、卜文にはこの上に鳥牲をおく形があり、金文の祭は、この上に肉をおく形。卜文に殷の祖神を五示・十示のようによび、神霊の意とする。示の大なるものは下に締脚を加えて(帝)という。また祭卓を中におく形は宗。示はと通用し、死者(てんししや)(行き倒れ)を葬ること。また音を以て(視)とも通用する。

[訓義]
1. かみ、祭卓の象。
2. 神のお告げ、神の教え。
3. 示す、告げる、教える。
4. と通じ、おく。
5. 視と通じ、みる、示されたところを見る。
6. と通じ、土地の神。

[古辞書の訓]
名義抄〕示 モノカタリ・シメス・シム・アラハル・ミル・カタラフ

[部首]
〔説文〕に・禮(礼)以下五十九字、重文十三、〔新附〕四を属し、〔玉〕にはすべて百四十五文を属する。卜文の(神)・(社)・(祐)・・祭・(祖)は示に従わず、申・土・(又)(ゆう)のようにしるしており、いまの字形はその形声字である。

[声系]
〔説文〕に示声としてなど五字を収め、また隷を(だい)声とするが、の他には声義に一貫するものがない。

[語系]
示djiei、zjieiは、示すものと、示されて見るものの関係である。〔漢書、高帝紀〕の〔顔師古注〕に「書多くを以て示と爲す」とあり、経伝中にも両字を通用する例が多い。

[熟語]
示号・示威・示意・示下示誡・示及・示教・示仰・示訓・示警・示・示現・示唆示悉・示弱・示寂・示談・示範・示票・示朴・示滅示諭・示様・示例・示論
[下接語]
暗示・威示・戒示・開示・誨示教示・暁示・訓示・恵示・啓示・見示・顕示・懸示・誇示・公示・告示・指示・昭示・章示・垂示・宣示・呈示・提示・展示・微示・表示・標示・風示・明示・黙示・諭示耀示・来示・留示・例示

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