(読み)ノウ

デジタル大辞泉 「納」の意味・読み・例文・類語

のう【納】[漢字項目]

[音]ノウ(ナフ)(呉) ナッ(慣) (慣) ナン(慣) トウ(タフ)(慣) [訓]おさめる おさまる いれる
学習漢字]6年
〈ノウ〉
役所などにおさめ入れる。献上する。「納税納入納付献納上納滞納物納返納奉納未納
しまいこむ。「納棺納骨格納収納
受け入れる。「納受納涼嘉納受納笑納
終わりにする。「納会
〈ナッ・ナ・ナン
しまいこむ。「納所なっしょ納豆なっとう納屋なや納戸なんど
受け入れる。「納言なごん納得なっとく
トウ〉入れる。「出納すいとう
[名のり]おさむ・のり

とう【納】[漢字項目]

のう

な【納】[漢字項目]

のう

なっ【納】[漢字項目]

のう

なん【納】[漢字項目]

のう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「納」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

(旧字)
10画

[字音] ノウ(ナフ)・ドウダフ
[字訓] おさめる・いれる

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は(内)(ない・だい)。〔説文〕十三上に「絲(しめ)りてたるなり」と糸のしめるさまをいう形況の語とする。字はもと布帛の類を賦調として納入する意であろう。出納(すいとう)の字は卜文・金文ともに出入(すいとう)、また出(すいとう)に作り、入・がその初文。〔書、舜典〕に「汝に命じて言(なふごん)と作(な)し、夙夜(わ)が言を出せしむ」とあり、出入の意に用いる。を用いるのは、おそらく戦国期以後のことであろう。

[訓義]
1. おさめる、おさめいれる、おさめとる、うける。
2. いれる、たてまつる、おくる、いたす。
3. みちびく、ひく、うけいれる。
4. おさまる、つける、つくろう。
5. 糸がしめる、納納。

[古辞書の訓]
名義抄 イル・ヲサム・ツヅル・クハシ・ノリ・クケヌヒ・ハヤル・ウク/吐 ノタ(マ)ヒマウス/獻 タテマツリイル 〔字鏡集〕 タテマツ(ル)・ツツム・クビヌヒ・ハヤル・ウク・イリ・クハシ・ヲサム・ツヅル・ヲギノフ・ハカル・イル

[語系]
入・はみな一系の字で、np、nut、入njipはそれぞれ声義の関係をもつ語である。

[熟語]
納汚納禾納貨納誨納諫納款納揆・納吉・納亨・納献納戸納顧・納貢・納后・納降納交納采納摯・納日・納受納贖・納成・納請・納善納徴・納直・納土・納納・納妃・納布・納婦納聘・納悶・納用・納履・納涼・納賂・納禄納賄
[下接語]
引納・延納・援納・嘉納・格納・完納・帰納・献納・採納・察納・受納・収納・酬納・笑納・奨納・賞納・上納・出納・送納・存納・怠納・滞納・代納・徴納・吐納・敷納・賦納・聘納・返納・輔納・奉納・褒納・未納・誘納・容納・領納

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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