聊かも(読み)イササカモ

デジタル大辞泉 「聊かも」の意味・読み・例文・類語

いささか‐も【×聊かも/×些かも】

[連語]
(あとに打消しの語を伴って)少しも。全く。「―似ていない」「―反省の色が見えない」
ちょっとでも。
「―人のけはひするところは、ただにも過ぎず」〈とりかへばや・一〉
[類語]全然全く一向さっぱりまるきりまるで少しもからきしちっとも皆目一切まるっきり何らとんと毫も微塵も毛頭更更何もなんにも何一つ一つとして到底とても全くもってどだいてんで寸分一寸寸毫毫末夢にも

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精選版 日本国語大辞典 「聊かも」の意味・読み・例文・類語

いささか【聊か】 も

  1. ( 「いささか」に係助詞「も」の付いたもの )
  2. ( 下に打消のことばを伴って ) 少しも。全然。いささかもって。
    1. [初出の実例]「世にいささかも人の心をまげたることはあらじ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)桐壺)
  3. ちょっとでも。
    1. [初出の実例]「いささかもはたらかば、谷に落入ぬべし」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)六)

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