到底(読み)トウテイ

デジタル大辞泉 「到底」の意味・読み・例文・類語

とう‐てい〔タウ‐〕【到底】

[副]
(あとに打消しの語を伴って)どうやってみても。どうしても。「到底相手にならない」「到底できない」
つまるところ。つまり。
「―人間として、生存する為には」〈漱石それから
[類語]とてもどうしても何としてもまず何等なんら全然全く一向さっぱりまるきりまるで少しもからきしちっとも皆目一切まるっきりとんといささかも毫も微塵も毛頭更更何もなんにも何一つ一つとしてとても全くもってどだいてんで寸分一寸寸毫毫末夢にも

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精選版 日本国語大辞典 「到底」の意味・読み・例文・類語

とう‐ていタウ‥【到底】

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙
    1. つまるところ。つまり。しまいには。
      1. [初出の実例]「此意忘魚不世 直鈎到底釣文王」(出典:羅山先生詩集(1662)六八・太公望)
      2. 「人は到底(タウテイ)陸の動物なり」(出典:おとづれ(1897)〈国木田独歩〉下)
      3. [その他の文献]〔張詠‐寄郝太沖詩〕
    2. ( 下に打消の語を伴って ) どうやってみても。どうしても。とても。しょせん。
      1. [初出の実例]「紫式部清少納言等才且つ美ならざるに非ずと雖も到底(トウテイ)実用の学に非ず」(出典:新聞雑誌‐五号・明治四年(1871)六月)
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 物事の奥底に届くこと。
    1. [初出の実例]「気力邁往、一韵到底の長古一篇五百五十句を賦するに到る」(出典:日本風景論(1894)〈志賀重昂〉九)

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普及版 字通 「到底」の読み・字形・画数・意味

【到底】とう(たう)てい

結局。宋・張詠〔太冲に寄す〕詩 新、到底、將(は)た何にか用ひん 好、如今に誰(たれ)か

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