毫末(読み)ゴウマツ

デジタル大辞泉 「毫末」の意味・読み・例文・類語

ごう‐まつ〔ガウ‐〕【×毫末】

《毛の先の意》ごくわずかなこと。下に打消しの語を伴って用いられる。「彼の文章には毫末の誤りもない」
[類語]何等なんら全然全く一向さっぱりまるきりまるで少しもからきしちっとも皆目一切まるっきりとんといささかも毫も微塵も毛頭更更何もなんにも何一つ一つとして到底とても全くもってどだいてんで寸分一寸寸毫夢にも

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精選版 日本国語大辞典 「毫末」の意味・読み・例文・類語

ごう‐まつガウ‥【毫末】

  1. 〘 名詞 〙 毛の先。筆の先。また、極めて小さいもの。微細なもの。
    1. [初出の実例]「崩雲毫末急、垂露管中清」(出典:菅家文草(900頃)五・筆)
    2. 「彼の生活に毫末の感化をも及ぼして居ない」(出典:異端者の悲しみ(1917)〈谷崎潤一郎〉一)
    3. [その他の文献]〔老子‐六四〕

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普及版 字通 「毫末」の読み・字形・画数・意味

【毫末】ごう(がう)まつ

毛の先。微小のもの。〔老子、六十四〕合(一かかえ)の木も毫末より生じ、九の臺も累土よりる。

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