蓮台野(読み)レンダイノ

百科事典マイペディアの解説

蓮台野【れんだいの】

京都市の船岡(ふなおか)山から紙屋(かみや)川に至る一帯の野。《平家物語》巻1に〈香隆寺のうしとらに蓮台野〉とある。洛北七野の一つで,古来,東の鳥辺野(とりべの)(鳥辺山とも),西の化野(あだしの)とともに葬地として知られた。《野守鏡》は,定覚が当地で恵心僧都の始めた〈二十五三昧会〉にならい三昧を行ったところ,蓮花化生したところから蓮台野と名付けたという伝承を記す。香隆(こうりゅう)寺の寺基を継ぐと伝える上品蓮台(じょうぽんれんだい)寺があり,国宝の紙本著色絵因果経(天平時代)を所蔵。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

大辞林 第三版の解説

れんだいの【蓮台野】

墓地。地名にもなり、特に京都市北区船岡山の西麓さいろくにあった火葬場が有名。 「 -の奥、船岡山におさめ奉る/平家 1

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

れんだい‐の【蓮台野】

〘名〙 (蓮台に乗って浄土へ行く野の意から) 墓地。火葬場。地名となっている所が多い。特に京都の船岡山の西麓の地が有名で、上品蓮台寺や後冷泉天皇、近衛天皇の火葬塚がある。
山家集(12C後)中「露と消えばれんだいのにをおくりおけねがふ心を名にあらはさん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の蓮台野の言及

【紫野】より

…また斎院御所近くを流れていた有栖川も歌枕である。船岡山の西,往古葬送地として知られた蓮台野も紫野の一部であった。大徳寺の地にあった雲林(うりん)院は,はじめ淳和天皇の離宮として創建され,紫野院と称された。…

※「蓮台野」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

閻魔詣で

陰暦1月16日(初閻魔)と7月16日(大斎日)に閻魔堂に参詣(さんけい)すること。この日は地獄の釜(かま)のふたが開き、罪人が責め苦を免れると伝えられる。閻魔参り。《季 夏》...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

蓮台野の関連情報