金蓮寺(読み)こんれんじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

金蓮寺
こんれんじ

愛知県南部,西尾市南部の吉良にある曹洞宗の寺。創立は明らかでない。弥陀堂 1棟が残っており,文治2(1186)年の建立といわれるが,様式的にみて鎌倉時代中期のものとみられる。住宅風仏堂としてこの時代の代表作で,国宝に指定されている。

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世界大百科事典 第2版の解説

こんれんじ【金蓮寺】

京都市北区にある時宗の寺。旧四条派本山。四条京極にあったため四条道場とも言った。開山は浄阿真観で,時宗旧遊行派第2祖他阿真教の弟子。歴代の住職はすべて浄阿弥陀仏と号した。当寺および初代浄阿の伝は《浄阿上人行状》《浄阿上人伝》《浄阿上人絵詞伝》(後2者は寺蔵)にある。他阿真教は1309年(延慶2)浄阿を京に派遣し当寺の前身祇陀林寺(ぎだりんじ)(所在に諸説あり,必ずしも当寺の旧地に一致しない)に止住させた。

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大辞林 第三版の解説

こんれんじ【金蓮寺】

京都市北区鷹ヶ峰にある時宗四条派の本山。1308年浄阿の開山。初め祇陀林寺ぎだりんじと称したが、11年、後伏見上皇の命で錦綾山太平興国金蓮寺と改称。四条道場。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

金蓮寺
こんれんじ

京都市北区鷹峯藤林(たかがみねふじばやし)町にある時宗(じしゅう)四条派の本山。四条道場ともいう。1308年(延慶1)、京都祇陀林(ぎだりん)寺の浄阿(じょうあ)が、後伏見(ごふしみ)天皇の皇后広義門院の安産を祈願したところ、皇子(光厳(こうごん)天皇)が生まれた。その功によって宣を受け、1311年(応長1)祇陀林寺を改めて金蓮寺と号し、開山となった。のち四条京極(きょうごく)の地に伽藍(がらん)を創建し、上人(しょうにん)号を許された。1788年(天明8)大火で堂宇を焼失したが、1825年(文政8)再建され、1926年(大正15)現在地に移った。寺宝に『一遍上人(いっぺんしょうにん)行状絵伝』20巻がある。室町時代の歌僧頓阿(とんあ)も住した。[平井俊榮]

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