① クマ科に属する哺乳類の総称。体はよく肥え、がんじょうで、毛はあらく、毛色は褐色、黒色、白色など種類によって異なる。体長は最大種ホッキョクグマで約三メートル。四肢は太くて短く、強大なかぎ爪を備える。尾は短い。臭覚が優れ、雑食性で魚、小獣、木の実、草などを食べる。冬は穴の中で絶食して過ごすことが多い。肉は食用、毛皮は敷物、胆嚢は「くまのい」といって薬にする。北極地方から熱帯林まで分布し、七種がいる。日本には本州以南に、黒色でのどの下に三日月形の白斑のあるツキノワグマが、北海道には大形のヒグマがすむ。《 季語・冬 》