埋まる(読み)ウマル

デジタル大辞泉 「埋まる」の意味・読み・例文・類語

うま・る【埋まる】

[動ラ五(四)]
1 くぼんだ所に物が詰まっていっぱいになる。うずまる。「流れ込む土砂で池が―・る」
2 あいている場所が人や物でいっぱいになる。「広い講堂が聴衆で―・る」
3 物に覆われてその下になり、見えなくなる。うずまる。うずもれる。「庭が花で―・る」「雪崩で―・る」
4 欠けたり不足したりしているところの補いがつく。補塡ほてんされる。「赤字が―・る」「部長のポストはまだ―・らない」
5 (多く、打消しの語を伴う)割に合う。引き合う。→うずまる
「戯談じょうだんと聞かれちゃ―・らない」〈二葉亭・浮雲〉
[類語]埋うずまる・埋うもれる・埋うずもれる・埋うめる・埋うずめる・埋め立てる・塞ぐ・埋め込む・埋いける・埋いけ込む・埋没・埋設・埋蔵・敷設

うずま・る〔うづまる〕【▽埋まる】

[動ラ五(四)]
1 物に覆われて外から見えない状態になる。「火山灰に―・る」「本に―・る」
2 穴や、欠けていたものなどがふさがる。「空席が―・る」
3 ある場所が、物や人でいっぱいになる。「広場は聴衆で―・った」
[類語]埋うまる・埋うもれる・埋うずもれる・埋うめる・埋うずめる・埋め立てる・塞ぐ・埋め込む・埋いける・埋いけ込む・埋没・埋設・埋蔵・敷設

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「埋まる」の意味・読み・例文・類語

うま・る【埋】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. ① くぼんだ所やあいている所がいっぱいにつまる。ふさがる。
    1. [初出の実例]「大手の堀一重(ひとへ)は、死人に埋(ウマ)りて平地になる」(出典:太平記(14C後)七)
    2. 「すひがらで埋(ウマ)った火鉢」(出典:花冷え(1938)〈久保田万太郎〉一)
  3. ② ( ①の比喩的な用法 ) 足りない分が補われる。損失の埋め合わせがつく。補填(ほてん)される。
    1. [初出の実例]「どうしても五十両の穴は埋(ウマ)らぬ事と見ゆれども」(出典:滑稽本・古朽木(1780)四)
  4. ③ ( ①の比喩的な用法 ) 苦労してそのかいがある。労力と報酬がつり合う。割に合う。多く打消の助動詞「ない・ぬ」を付けて用いる。→うまらない・うまらぬ。
    1. [初出の実例]「どけへいっても、色男一疋の役はしてくる男だ。何手めへの顔をふむには、て間隙(ひま)は入らねへ。跡でうまるめへぞよ」(出典:洒落本・通言総籬(1787)二)
  5. ④ 土や雪などにおおい隠される。
    1. [初出の実例]「段々雪に積(つも)られて、二里も行くと最(も)う骸(からだ)は埋(ウマ)るはナ」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四)

埋まるの語誌

→「うずまる(埋)」の語誌


うずま‐・るうづま‥【埋】

  1. [ 1 ] 〘 連語 〙 ( 四段活用動詞「うずむ(埋)」の未然形に、受身を表わす助動詞「る」の付いたもの ) 埋められる。うずもれる。
    1. [初出の実例]「はる風の花の吹雪にうづまれてゆきもやられぬ志賀の山みち」(出典:山家集(12C後)上)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
    1. ① 土や雪などにおおわれる。
      1. [初出の実例]「ミチガ ユキデ udzmaru(ウズマル)」(出典:和英語林集成(初版)(1867))
    2. ② 物や人で場所がいっぱいになる。
      1. [初出の実例]「陽成院の山は人で以て埋(ウヅ)まっちまった」(出典:落語・無学者論(1894)〈禽語楼小さん〉)

埋まるの語誌

( 1 )[ 二 ]は、受身形である[ 一 ]が、四段活用「うまる」との関係から、同じ四段活用に転じたものと見られる。
( 2 )「うずまる」「うまる」の違いは、「うずめる」「うめる」の差異(→「うずむ(埋)」の語誌)と同様である。
( 3 )「うずもれる」とは、ほぼ同義と見られるが、「うずもれる③」の意味にはほとんど使わない。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...

重陽の用語解説を読む