デジタル大辞泉
「糧」の意味・読み・例文・類語
かり‐て【▽糧/×粮】
食糧。食物。かて。
「いかにか行かむ―は無しに」〈万・八八八〉
りょう〔リヤウ〕【糧/×粮】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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かて【糧・粮】
- 〘 名詞 〙
- ① 旅行などに携帯した食料。糒(ほしいい)の類。かりて。〔十巻本和名抄(934頃)〕
- [初出の実例]「ある時にはかてつきて草のねをくひ物としき」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
- ② 食料。糧食。
- [初出の実例]「三年を積(ふ)る間に、舟檝を脩(そろ)へ、兵食(カテ)を蓄(そな)へ」(出典:日本書紀(720)神武即位前乙卯年(熱田本訓))
- 「かてなきものはうゑつかれたるなり」(出典:観智院本三宝絵(984)下)
- ③ ( 比喩的に ) 生活、成長していく上で、滋養分、ささえとなるもの。また、精神的なささえ。
- [初出の実例]「身の後のまことの道のカテをつつまざる事、静に思とくにかなしくこそ侍れ」(出典:梵舜本沙石集(1283)五末)
- 「あらゆる経験を成長の糧として、自家薬籠に取り入れ」(出典:竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生の散歩)
糧の語誌
上代では「かりて」といい、もともとは旅行などの際に仮に携行する臨時の食糧の意であった。中古初期に「かりて」から「かて」への変化が起こったものと思われる。やがて「臨時の」という意味を失い、②のような一般の食糧の意で用いられるようになる。
りょうリャウ【糧・粮】
- 〘 名詞 〙
- ① 旅行・行軍などで用いる食料。糧食。かて。
- [初出の実例]「粮 リャウ カテ 或作糧」(出典:色葉字類抄(1177‐81))
- [その他の文献]〔周礼‐地官・
人〕
- ② 年貢。租税。〔宋史‐職官志三・兵部職方郎中〕
かり‐て【糧】
- 〘 名詞 〙 =かて(糧)①
- [初出の実例]「常知らぬ道の長手をくれくれといかにか行かむ可利弖(カリテ)はなしに」(出典:万葉集(8C後)五・八八八)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「糧」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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糧
米国の作家エド・マクベインの警察小説(1974)。原題《Bread》。「87分署」シリーズ。
出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報
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