デジタル大辞泉
                            「転ぶ」の意味・読み・例文・類語
                    
                
		
            
		
    
        
    出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
	
    
  
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                    ころ・ぶ【転】
        
              
                        - 〘 自動詞 バ五(四) 〙
 - ① ころころと回転する。ころがる。まろぶ。
- [初出の実例]「『馬共おといてみん』とて、鞍をき馬をおいおとす。或は足をうちおって、ころんでおつ、或はさうゐなく落ちて行もあり」(出典:平家物語(13C前)九)
 
 - ② 倒れる。現代では、人などがつまずいて倒れる場合にいう。こける。
- [初出の実例]「桑は上は小にして根が深う入た程に、根かへりがせいで始終ころばぬぞ」(出典:土井本周易抄(1477)二)
 
 - ③ 横になる。臥す。寝ころぶ。
- [初出の実例]「僕はさっき芝生に転んでた時、柔かい草が身体に触っていい気持だったよ」(出典:人生の幸福(1924)〈正宗白鳥〉二)
 
 - ④ キリシタンがその信仰を捨てて仏教などに改宗する。江戸時代、弾圧を受けたキリスト教徒についていう。転じて、自己の主義、主張を捨てて転向する。
- [初出の実例]「日本人のきりしたんころふと云をば、命をたすけ、ころはざるをば諸国にて死罪に行るること数百人におよべり」(出典:慶長見聞集(1614)三)
 
 - ⑤ 男女が私通する。
- [初出の実例]「われらがやうなるいやしき雲の下人は〈略〉ころび申事も、中々わきまへざるなり」(出典:仮名草子・薄雪物語(1632)上)
 
 - ⑥ 芸者、遊女、しろうと女などがひそかに売色する。
- [初出の実例]「京に京にはやる、おきゃがりこぼしやよ、とのだに見ればつひころぶ」(出典:虎明本狂言・二人大名(室町末‐近世初))
 
 - ⑦ 物事のなりゆきが別の方向に変わる。ある事態になる。また、ある方向に気持が移る。なびく。
- [初出の実例]「望みといふは古風なお仕着(しきせ)、大概知れた紋切り形、女の手切れは、金と転(コロ)んで」(出典:歌舞伎・東海道四谷怪談(1825)四幕)
 
 - ⑧ (「ころんでいる」の形で)何もしないでぶらぶらしている。
- [初出の実例]「其所で、何時迄転んで居てもしやうは無いから、と無理に勧めて同道して」(出典:少年行(1907)〈中村星湖〉一〇)
 
 
                                                          
     
            
		
                      
                    まろ・ぶ【転】
              
                        - 〘 自動詞 バ四段活用 〙
 - ① ころがる。ころげる。
- [初出の実例]「まろふ玉あふ方つひにあるものをうちはへ恋ひばなどかとぞ思ふ」(出典:古今和歌六帖(976‐987頃)五)
 
 - ② ひっくりかえる。倒れる。ころぶ。
- [初出の実例]「大地震ありき。古き堂のまろばぬなし」(出典:愚管抄(1220)五)
 
 
                                                          
     
            
		
                      
                    まる・ぶ【転】
              
                        - 〘 自動詞 バ四段活用 〙 =まろぶ(転)
- [初出の実例]「おつる・くづるる・やぶるる・まるぶなど申すは、強き響きなれば、ふりも強かるべし」(出典:風姿花伝(1400‐02頃)六)
 
 
                                                          
     
    
        
    出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
	
    
  
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