出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
大阪府中部,大和川を隔てて大阪市の南に隣接する市。1955年松原町,天美(あまみ)町,三宅村,恵我村,布忍(ぬのせ)村が合体,市制。人口12万4595(2010)。市域は南方の狭山(さやま)池付近を頂点に北へ緩やかに傾く扇状地の上にある。狭山池を水源に早くから水田耕作が行われ,条里制の地割りが残る。難波と飛鳥を結ぶ竹内街道,長尾街道と中高野街道の会合地に古い集落が立地した。1923年大阪鉄道(現,近鉄南大阪線)が開通して住宅地化が始まり,第2次大戦後本格化した。大都市近郊のため農業は衰退しているが,トマト,ナス,キュウリなどのビニル栽培や酪農,養豚が営まれている。大阪中央環状線,西名阪自動車道(松原ジャンクションで近畿自動車道,阪和自動車道が分岐)などが市域を通過するため,沿線には食料品,繊維,金属関連の工場が進出しているが,特産の印材やはけ製造業も含め,工場の規模は小さい。市域には,雄略天皇陵といわれる大塚山古墳や反正天皇を祭神とする丹比柴籬(たじひしばがき)神社,平安末期創建の来迎(らいごう)寺などがある。
執筆者:秋山 道雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…大津の湖岸に残る関の名をもつ数多くの船着場跡は中世以来のなごりであり,1929年まで続いた大津米穀取引所は小型の大坂堂島米市場といえよう。 彦根藩は領内三湊として松原(現,彦根市),米原,長浜を擁した。米原湊は江戸初期の新設で,中山道の番場宿に連絡する。…
※「松原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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