デジタル大辞泉 「から」の意味・読み・例文・類語
から[格助・接助・準体助]

1 動作・作用の起点を表す。
㋐空間的起点、出所を示す。「目
「波の花沖―さきて散り来めり水の春とは風やなるらむ」〈古今・物名〉
㋑時間的起点を示す。「会議は午後1時
「明けぬ―舟を引きつつのぼれども」〈土佐〉
2 経由する場所を表す。…を通って。…に沿って。「東京を出て、名古屋
「人の親の
3 理由・原因・動機・根拠を表す。…のために。…によって。「操作ミス
「恋草を
4 材料、構成要素を表す。「米
5 動作・作用の開始順序や発端を示す。「先着の人
6 (多く下に副助詞「まで」を伴って)動作・作用の及ぶ範囲を表す。「朝早く
7 移動の手段・方法を表す。…によって。…で。
「
[補説]レジで、店員が「1万円からお預かりします」と言う場合がある。「1万円から代金を頂きます」の意であろうか。従来は「1万円(を)お預かりします」と言っていた。関西から始まったともいうが不詳。1990年ころから目立ってきた言い方である。

1 理由・原因を表す。「もう遅い
「年号が変はった―、暦はもらはずはなるまい」〈咄・聞上手〉
2 (終助詞的に用いて)強い主張、決意を表す。ぞ。「思い知らせてやる

1 以後、以上の意を表す。「5キロ
2 …から始めて、…をはじめとして、の意を表す。→からに →からは →てからが
「鍋そのもの―が品よく出来上って居る」〈漱石・虞美人草〉
[補説]「から」は本来「故」の意の体言であったとみられ、上代において助詞「が」「の」に付くのも、その要素が強いからという。



