軽んずる(読み)カロンズル

デジタル大辞泉 「軽んずる」の意味・読み・例文・類語

かろん・ずる【軽んずる】

[動サ変][文]かろん・ず[サ変]《「かろみする」の音変化》
軽くみる。価値意味があるものとしてみない。大切に思わない。「人を―・ずる」「命を―・ずる」⇔重んずる
軽くする。
「刑の疑はしきをば―・ぜよ」〈平家・二〉
[類語]無視黙殺度外視軽視過小評価差し置くはなも引っ掛けない目もくれない尻目にかける眼中に無い歯牙にもかけない袖にするむげに意地悪突っ慳貪けんどんけんけんつんけんつんつんぷいとむしゃくしゃかんかんぷりぷりぷんぷんかちんかっかかりかりかっとぷんとつんと素気すげ無いそっけないつれないよそよそしいにべないけんもほろろ冷たい気がないぎすぎすぶっきらぼう意地悪い邪険刺刺とげとげしい・取り付く島も無い・ないがしろ白い目で見る

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精選版 日本国語大辞典 「軽んずる」の意味・読み・例文・類語

かろん‐・ずる【軽】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]かろん・ず 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. 程度を軽くする。
    1. [初出の実例]「刑の疑はしきをばかろんぜよ」(出典:平家物語(13C前)二)
  3. 軽く見る。ばかにする。あなどる。軽蔑する。
    1. [初出の実例]「君を軽(カロ)んじ仏神をだにも恐るる処なき末世なれば」(出典太平記(14C後)二七)
  4. 惜しくないと思う。大切なものでないと思う。
    1. [初出の実例]「命をかろんじ、義をおもんじて、一戦の功をはげますといへ共」(出典:平家物語(13C前)七)

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