意地悪い(読み)イジワルイ

デジタル大辞泉 「意地悪い」の意味・読み・例文・類語

いじ‐わる・い〔イヂ‐〕【意地悪い】

[形][文]いぢわる・し[ク]
他人に対して悪意のこもった感じである。わざと人を困らせる態度・ようすである。「―・い口調
物事が、都合の悪くなる感じである。「―・いことに雨まで降ってきた」
[類語]人悪い人が悪い人悪さがない陋劣ろうれつ狡猾こうかつよこしま腹黒い腹汚い悪賢いずる賢い小賢しいずるいこすいこすっからいあくどいさかしいさかしら老獪口さがない悪たれ悪たれる意地悪邪慳じゃけん突っ慳貪けんどんけんけんつんけんとげとげしいつんつん素気無すげなそっけないつれないよそよそしいにべないけんもほろろ冷たい気がないぎすぎすぶっきらぼうむげに意地悪ぷいとむしゃくしゃかんかんぷりぷりぷんぷんかちんかっかかりかりかっとぷんとつんと・取り付く島も無い・ないがしろ白い目で見るかろんずる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「意地悪い」の意味・読み・例文・類語

いじ‐わる・いイヂ‥【意地悪】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]いぢわる・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 他人、特に弱い者などに冷たいしうちをするさま。ことさら悪意を持っているような態度、様子である。
    1. [初出の実例]「よきをさましていぢわるし。とかくは重て書付ませふ」(出典:評判記・難波立聞昔語(1686)松本兵蔵)
    2. 「知らず知らず意地悪い厭がらせを云ふ調子でそれを云って居た」(出典:好人物の夫婦(1917)〈志賀直哉〉四)
  3. わざと意地を張ったりして、すなおでない。
    1. [初出の実例]「故意(わざ)と意地悪く、『是から往って頼んで来よう』ト口に言って」(出典浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二)
  4. ぐあいが悪い。都合が悪い。
    1. [初出の実例]「御気には入らぬ筈と、諦めて死んだ者を、意地悪く蘇生(よみがへ)り」(出典:人情本・恩愛二葉草(1834)二)

意地悪いの派生語

いじわる‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android