むっつり(読み)ムッツリ

デジタル大辞泉 「むっつり」の意味・読み・例文・類語

むっつり

[副](スル)口数が少なく、愛想のないさま。「始終むっつり(と)している」
[名]口数が少なく、愛想のないこと。また、その人。「あんなむっつりは見たことがない」
[類語]黙る沈黙黙りこくる押し黙る黙する黙り込む口を閉ざす口を閉じる口を結ぶ口をつぐむ口を塞ぐ口を封じる口が重いおくびにも出さない無言黙黙だんまり箝口かんこう緘黙かんもく無口寡黙寡言黙秘うんともすんともノーコメントむすっと黙過もっか完全黙秘口重くちおも口重い黙止暗黙言い渋る言い兼ねる言い淀む口ごもる言わず語らず口が堅い言葉を呑む言を左右にする口を濁す言葉を濁す

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「むっつり」の意味・読み・例文・類語

むっつり

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. おし黙って、愛想のないさまを表わす語。むっちり。むつっと。むつむつ。むつり。
      1. [初出の実例]「顔を見合はしても緘黙(ムッツリ)と口を交(き)かずにゐた」(出典:くれの廿八日(1898)〈内田魯庵〉一)
    2. むっちり[ 一 ]
      1. [初出の実例]「ふっくりとした乳、むっつりした肩や股、其は奈何に美しい肉付であったらう」(出典:解剖室(1907)〈三島霜川〉)
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 口数が少なく愛想のない人。むっちり。
    1. [初出の実例]「もともと口数の寡い、俗に謂ふ沈黙(ムッツリ)の方で」(出典:油地獄(1891)〈斎藤緑雨〉一)

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