言葉を濁す(読み)ことばをにごす

精選版 日本国語大辞典 「言葉を濁す」の意味・読み・例文・類語

ことば【言葉】 を 濁(にご)

都合が悪いことなどを、あいまいに言う。はっきり言わない。
花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉下「声を掛けたらハイと答へて跡で詞を濁(ニゴ)したので」

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デジタル大辞泉 「言葉を濁す」の意味・読み・例文・類語

言葉ことばにご・す

はっきり言わないで、あいまいに言う。口を濁す。「―・して本心を明かさない」
[補説]文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「言葉を濁す」と「を濁す」について、どちらの言い方を使うか尋ねたところ、次のような結果が出た。
 平成17年度調査平成28年度調査
言葉を濁す66.9パーセント74.3パーセント
口を濁す27.6パーセント17.5パーセント

[類語]うやむや不確か曖昧あやふや漠然おぼろげぬらりくらりぬらくらのらりくらりのらくらぼやかす無節操洞ヶ峠言を左右にする煮え切らないどっちつかず要領を得ないかりかりじりじりやきもきむしゃくしゃむずむずうずうず苛立つじれる苛つく業を煮やす痺れを切らす歯痒いじれったいもどかしい辛気臭い苛立たしいまだるっこい躍起隔靴掻痒いらいら荒れる荒らすすさむすさぶ焦慮苛立ち焦燥焦るせく急き込む気が急く逸るテンパる焦心尖るまどろっこい手ぬるい生ぬるいのろ臭い間怠まだる間怠まだるこしい小心弱気引っ込み思案気弱内弁慶陰弁慶臆病大人しいこわがり内気怯懦きょうだ怯弱きょうじゃく意気地なし小胆小心翼翼弱腰薄弱惰弱柔弱軟弱優柔不断柔いやわ弱弱しい女女しい弱音を吐く音を上げる悲鳴を上げる気が弱い腰が弱い肝が小さい肝っ玉が小さい

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