寡言(読み)かげん

精選版 日本国語大辞典 「寡言」の意味・読み・例文・類語

か‐げん クヮ‥【寡言】

〘名〙 ことば少ないこと。無口。寡黙。かごん。⇔多言
※厭世詩家と女性(1892)〈北村透谷〉「彼(か)の貞淑寡言(カゲン)良妻をして」 〔礼記内則

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デジタル大辞泉 「寡言」の意味・読み・例文・類語

か‐げん〔クワ‐〕【寡言】

[名・形動]口数が少ないこと。また、そのさま。無口。寡黙。⇔多言
「―な彼女の頰は常に蒼かった」〈漱石行人
[類語]黙る沈黙黙りこくる押し黙る黙する黙り込む口を閉ざす口を閉じる口を結ぶ口をつぐむ口を塞ぐ口を封じる口が重いおくびにも出さない無言黙黙だんまり箝口かんこう緘黙かんもく無口寡黙黙秘うんともすんともむっつりノーコメントむすっと黙過もっか完全黙秘口重くちおも口重い黙止暗黙言い渋る言い兼ねる言い淀む口ごもる言わず語らず口が堅い言葉を呑む言を左右にする口を濁す言葉を濁す

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普及版 字通 「寡言」の読み・字形・画数・意味

【寡言】か(くわ)げん

言葉が少ない。晋・陸機〔漢の高祖功臣の頌〕絳侯は質木質朴)にして、略(はかりごと)多く言寡なし。

字通「寡」の項目を見る

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