カラー
〘名〙 (colour color)
① (多く他の外来語と複合して用いられる)
(イ) 色。色彩。「カラーコーディネート」「イメージカラー」 〔外来語辞典(1914)〕
※旅‐昭和三二年(1957)二月号・歌と踊りにひそむ南海の郷愁〈宮良高夫〉「カラーカメラのなかった時代」
※一兵卒の銃殺(1917)〈田山花袋〉二四「油揚を売るその婆さん達と言へば、〈略〉稲荷での一つのカラアにまでなってゐた」
カラー
※二人女房(1891‐92)〈
尾崎紅葉〉前「頸の括
(くく)れるやうな前折の衿
(カラア)に」
※広場(1940)〈
宮本百合子〉一「茶色外套のカラアのところを引きつけるやうに抑へて」
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デジタル大辞泉
「カラー」の意味・読み・例文・類語
カラー(collar)
洋服・ワイシャツなどの襟。身頃に縫いつけたものと、取り外しのできるものとがある。「ショールカラー」「テーラードカラー」
[類語]襟
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カラー
カラー
Karrer, Paul
モスクワ生まれのスイスの有機化学者.チューリヒ大学のA. Werner(ウェルナー)に学び,1912年講義助手となる.1913年化学療法研究所のP. Ehrlich(エールリヒ)のもとで,有機ヒ素化合物を研究,銀サルバルサン塩を発見した.1919年Wernerを継いでチューリヒ大学化学教授となり,糖類および多糖類,デンプン,セルロース,リケナン,タンニン,レシチンおよびアミノ酸を研究する.1926年からは植物色素の研究に転じ,カロテノイドの構造研究に努める.カロテンがビタミンAの前駆物質であることを示し,1931年ビタミンAの構造を決定した.また,各種ビタミン類を研究し,1935年イギリスのR.J. Kuhn(クーン)と同時にリボフラビン,ビタミンAを合成した.1928年刊行の有機化学の教科書は各国語に訳され標準的なものとなる.これらの研究によって,1937年イギリスのS.W.N. Haworth(ハース)とともにノーベル化学賞を受賞した.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
カラー
calla
calla lily
Zantedeschia
サトイモ科のオランダカイウ属を総称して園芸的にはカラーと呼んでいるが,ヒメカイウ属Callaとは異なる。南アフリカに約8種が分布し,発達した地下茎をもつ。葉は矢じり形で根出し,花茎は直立し葉より長く,先端に1花序をつけ,花弁状に着色した仏焰苞(ぶつえんほう)にその下部は包まれる。オランダカイウZ.aethiopica Spreng.は,江戸末期にオランダ船が持ちこんだのでこの名がある。5月に咲く白色の仏焰苞は大きく,芳香もあり,切花として普及している。単にカラーといえば本種をさすことが多い。湿地性。キバナカイウZ.elliottiana Engl.(英名golden calla lily,yellow calla lily)は仏焰苞が黄色で,葉には白色小斑点が入る。濃黄色で花立ちのよい園芸品種のサンライトcv.Sunlightが普及している。畑地用種で,排水のよい土地を好み,夏の高温を嫌う。鉢物向き。ほかに葉に白色斑点が入るザンテデスキア・アルボマクラータZ.albomaculata Baill.,苞が淡紅色のモモイロカイウZ.rehmannii Engl.などがある。また最近は種間雑種による品種改良も進んでいる。
執筆者:高林 成年
カラー
Paul Karre
生没年:1889-1971
スイスの有機化学者。モスクワ生れ。チューリヒ大学で学び,1912年同大学のA.ウェルナーの助手となり,P.エールリヒに師事したのち,19年ウェルナーのあとを継ぎ教授。天然物,とくに炭水化物とビタミンの研究で成果をあげた。カロチノイドの構造を明らかにし,ビタミンAを分離して構造決定した。35年,R.J.クーンと同時期にビタミンA,B2の合成に成功し,37年,イギリスの天然物学者W.N.ハースとともにノーベル化学賞を受けた。以来,天然物の重要成分の構造を明らかにして,それを合成することは当時の有機化学の主流となった。彼の《有機化学教科書》(1930)は世界的に広く用いられた。
執筆者:渡辺 健一
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カラー
Karrer, Paul
[生]1889.4.21. モスクワ
[没]1971.6.18. チューリヒ
スイスの化学者。スイス人を両親としてモスクワに生れ,1892年スイスに帰国,チューリヒ大学に学び,1911年学位取得。フランクフルト大学を経て,チューリヒ大学化学教授 (1917) ,同大学化学研究所所長 (19) 。植物色素とりわけカロテノイド成分の化学構造を決定するとともに,カロテンがビタミンAの先駆物質であることを解明。またビタミンA,B2 をはじめとするビタミン類,フラビン類の構造決定や合成でも重要な貢献をなした。ほかに糖類の構造研究でも知られる。 37年 W.N.ハワースとともにノーベル化学賞を受賞した。
カラー
Zantedeschia aethiopica; calla
サトイモ科の多年草で,南アフリカ原産。切り花や鉢植として栽培され,オランダカイウ (和蘭海芋) の和名もある。葉はサトイモのような塊茎から出て,三角状卵形で長さ 22cm内外,太くて長い葉柄をもつ。夏,葉の間から高さ 70~80cmの花茎が出て,先端に白色または帯黄白色の漏斗状に巻いた包葉 (仏炎包) をつける。その中心には円柱形の肉穂花序が直立している。葉に白い斑紋があるシラホシカイウ,包葉が黄色いキバナカイウ,薄いピンクのモモイロカイウなど多数の園芸品種が知られている。房総半島など暖地では栽培品が逸出して,しばしば溝などに野生化している。
カラー
collar
襟,首飾り,首輪など,形,材料を問わず首のまわりに着用される衣服の総称。鎧甲の首おおいなどのような保護を目的とした特殊なものを除き,ほとんど装飾的に用いられた。その起源は原始ゲルマン人のマントの裁ち出し襟に始るが,14世紀後半から別布を襟の周囲につけるようになり,16~18世紀にはきわめて重要視され,変化に富んだ襟型が現れた。歴史的名称のほか,形態,技法などにより種々の名称がつけられている。
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カラー
金利のゼロ・コスト・オプションです。定期預金の金利下落リスクを回避するために、フロアーの購入とキャップの売却をすることによりフロアーのオプション料をキャップの売却により相殺します。これにより、金利上昇時のメリットをいくらか放棄する代わりに、金利下落時のフロア効果の恩恵を受けることができます。したがって、カラーはデリバティブ取引(キャップとフロアー)が組み合わされた複合金融商品となります。
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カラー
日本の映像制作会社のひとつ。正称「株式会社カラー」。本社所在地は東京都杉並区。1990年代を代表するアニメーション作品「新世紀エヴァンゲリオン」の監督である庵野秀明が2006年に設立。映像作品の企画・原作・脚本などの開発・著作権管理を行なうほか、アニメ制作スタジオも有し、庵野の作品の制作や、他社のアニメ作品への制作協力を行なっている。日本動画協会正会員。
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カラー
スイスの有機化学者。モスクワ生れ。ウェルナー,エールリヒに学び,1919年チューリヒ大学教授。多糖類は二糖類の無水物の重合体であるという説を提唱。植物色素の研究からカロチノイド類,フラビン類およびビタミンA,B2などの構造に関する研究を行う。1937年ノーベル化学賞。
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カラー
バージョン7.6までのMac OSに付属していたコントロールパネル。ウィンドウの色やテキストを選択したときの強調表示色を設定する。Mac OS 8からは「カラー」と「ウインドウシェード」の両コントロールパネルの機能を統合した「アピアランス」コントロールパネルが付属している。
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